MASARU あしたの雪之丞2
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概要

メーカー elf
発売日 2002/9/27
原画 ながせまゆ
シナリオ 井上啓二
CAST 不明

 

キャラ別感想

□水島あきら
ハマりました。第一印象は完全に天然ボケキャラだと思っていたのですが、他キャラの ルートでの真面目な反応とかを見せられて、天然ではないと気付き、きちんと周りの 人たちの気持ちを汲み取って行動しているのだなぁ(マキルートで勝とマキが幸せになる ようにフォローしたり、由美子ルートでも親友の由美子のためにそして由美子が好きに なった勝のために力を尽くしたり)、と評価改め。それでも恋人にすると考えると何か 合わないのだよな〜、と考えていたのですが、あきらルートで恋人関係に至るまでの過程 (特に修学旅行最終日の夜のシーンはそれまでのあきらの行動や勝に対しての反応を ふまえた上での告白シーンになっていてかなり好き)、後半からの一筋違うラブラブモード に完全に撃沈されました。BADENDでも他キャラと違って、2人の仲が破局せずに互いを 想い続ける可能性が残るという意味で印象的でした。顔を赤らめる立ち絵と涙を溜めて いる立ち絵が好き。ほんの一言でしか見せないのが憎い。勝との日常会話は爆笑の嵐。

□桜瀬由美子
ビジュアルはこのゲーム最強の美少女。この娘のCGは全て気合が入っていたと思うのは 私の勘違いでしょうか。詳しいことは感想記を見てもらうとして、容姿、性格どちらも 可愛いの一言。この可愛さだけで全部許せてしまうような感じ。あ、でも雪之丞のことを どう思っていたのかは早めにはっきりさせてほしかったところ。ほとんどのCGがお気に 入りですが、特に好きなのは学食、奈良の街並みで勝と抱き合うシーン、観覧車、まど ろみ、かな。勝を見る目つき、特に上目使いが強烈でした。番外として勝が由希を由美子ちゃんと 間違えるネタは素で笑いました。せりなが言うようにこの2人雰囲気似すぎ。

□三枝マキ
プライドが高くお嬢様的な性格だけど好きな人の前では素直になれる、という典型的に 私が弱いキャラ。本当は勝を求めているのにそれを直接は口に出さず遠まわしな行動で 示してしまうのが微笑ましい。付き合いだしてから、本音を言わないマキを勝がから かうと直ぐに顔を真っ赤にして反論してくるところも。恋人になるときと、勝に止めて 欲しいと必死に訴えてくるときの別荘の場面は、どちらも3年間の想いが爆発した瞬間で 感動。

□藍川ちはる
一番最初にクリアーしたときは決して悪い印象は受けなかったのですが、後々他のキャラ をクリアーしていくごとに段々と自分の中で印象が薄くなってしまいました。気持ちを 確かめ合うのが最後の最後ですし、恋人風な関係になるのも他のキャラと違って遅かった のがネックだったかな。活発でいい子なのだけどね。

□久保晶子
クリアーはできれども攻略は不可。無念。前作では一週間遅れて登場したので、どうして もキャラの掘り下げが不十分だった感じを受けましたが、今回は毎朝勝を起こし、毎日 一緒に登校して弁当を渡し、家に帰ってからもほぼ確実に話すという徹底振り。前作の イメージがこびりついていたので、これほど妹妹したキャラだとは思ってもみません でした。晶子ちゃんルートでは雪之丞への忘れられない思い、トゥルールートでは兄勝 への思い(権造ルートでもいいけど)、どちらも感涙ものでした。

□春日せりな
クリアーは出来ずとも攻略は可。良し。やはり史上最強のヒロインはこの方しかおり ません。インパクトではシリーズ上誰も敵わない。彼女との会話には笑いが絶えません。 雪之丞を晶子ちゃんから奪ってしまったと責任を感じ、その天真爛漫さの裏でそのことを ずっと気にかけていた優しさは相変わらず。今回は脇役のはずなのにとてもそうは見え ないところは流石。雪之丞と本気で愛し合っている姿は意味無く泣ける。

 

まとめ

お気に入りはあきら、次点は由美子ちゃん。恋愛の対象として見るなら断然由美子ちゃんなのですが、 恋人にしたいキャラはどちらかと考えるとあきらになります。そういう差。 マキをクリアーした頃は彼女が一番に来るだろうなぁ、と思っていました。それだけツボ に入っていたのですが、クラスメート組をやっているときには完全に逆転していましたね。 やはり毎日顔を合わせる彼女達のほうがより様々な魅力に気付いてしまいますよ。 というより、鹿島学園の様子がわかるインターミッションが入るキャラは自然と好感が 上がってしまいますよ。前作との関わりがシナリオ展開上必ず後半に出てくるので思い出 深くなりますから。ちはるちゃんやマキも絡ませようと思えば出来たような気がしますが。 前作との比較で言うと、期間が大幅に伸びたのが好印象。前作は2週間+αな上に1日1日が濃いので、 どうしてもくっつく過程に強引さが見られたのですが、今回は大体の流れ として前半でいい雰囲気に、後半でそれを深め合うけれども色々障害が、というものに なっていて強引さは感じられませんでした。ただ、その分いつの間にか勝が対象となる キャラに好意を持つのかが、大体、自然ととか、気付かないうちにとか、わかりにくく なっていたところもありました。前半と後半の間の5ヶ月を一気に飛ばすのではなく、 適度にイベントを入れてくれればわかりやすかったかな(例えばちはるちゃんシナリオ なら夏の大会とか、由美子ちゃんシナリオなら権造の田舎への避暑に行った話とか、 あきらルートで考えるなら勝の家にあきらが来るようになった話とか、劇中だとこれら 全部話しに挙がるくらいしかないので)。私にしては珍しく感想が堅くて、しかもシチュー のことについてはほとんど触れていないというのが驚天動地ですな。いや本当に見返して みても私らしくない(このまとめも含めて)感想ですよ。まぁ、シチューの方は前作よりは 良くなっていますが、それでも純愛の普通より少し上な程度だし。悪くも無いけど特別 良いわけでもない、といった感じ。ついでに気になったところはCGにムラが多く目立 っていたこと。いくら何でも顔が違うように見えるものが多々ありました。 このゲームが面白いのは勝の性格が単純な意味から色々 な意味で面白いからというのが多分最大の要因。普段からとてもおかしいキャラで、 あきらやせりなと会話すると笑いの渦が出来るし、ルートが反れたり本ルートを通って いても悩んだりすると情けない行動に出がちですが、一度これだと決めた後の行動力が 抜群で決まりすぎてかっこよいからストーリーの締まりに感動するのだよね〜。 日常会話なんて単なる繰り返しギャグなのに、毎回微妙にネタを変えてくるから飽きが来ない。 キャラの魅力が高く生き生きしているのも特徴的。わかりやすい、と言ったほうがいいのかな。 あきらが劇中で言っていた、この作者はベタしか書けない、というのは嘘ではないですな。 王道はその名の通り王道な展開をするからこそ王道と呼ばれるわけで。どこかで見たこと のあるシーン、どこかで聞いたことのあるセリフ、どこかで目にしたことのある展開、 このゲームはそういったもので構成されているのに(勿論これだけで構成されているわけ ではないですよ)、それでも言いようもない感動を与えてくれるから凄いです

 

2004/3/8 Mon.

 

プレイ感想記

2004/2/28 Sat.

とりあえず権造が勝の家に泊まっていったところまで進む。主人公の性格が明るいだけで、 ここまで雰囲気が違うのか。会話のノリがポップであきらとの掛け合い漫才は爆笑もの。 そのうえ主人公の独白自体がおかしいので笑いが絶えませんね〜。場所移動のときに 特に行く気がないところを選択すると、本当に行くのか、みたいな反応をするのが懐か しい。懐かしいといえば目パチがきちんとするようになっていて嬉しい。今のところ、 気になるのは晶子ちゃんの声だけ。何だか前作と違う人が演じているような気がします。 微妙に同じに聞こえるから判断出来ませんが。

 

2/29 Sun.

ちはるちゃんシナリオ進行中。GWが終了するところまで進む。一応デートをしたとは いえ、まだ顔見知りから仲良くなった程度の関係。その後に晶子ちゃんにちはるちゃんと 出かけていたのがばれて嫉妬されたのには笑いました。晶子ちゃんの性格は本来これほど 明るいものだったのだな〜。イメージが全然違います。

 

3/1 Mon.

ちはるちゃんのオヤジさんに職が見つかるとことまで進む。まさか2部構成だったとは。 確かに前作よりも1日1日のペースが速いなぁ、とは思っていましたが、いきなり明男が 出てきてこれで前半は終わりですと言われて、え?、という感じ。前作が1日を濃く描写 していたのに対し、今回は期間の長さでどう2人の気持ちが変化していくのかを描写して いるよう。お互い気持ちがわかっていそうだけどはっきりと口には出していないので、 このあいまいでいい雰囲気をどう発展させていくのかな〜。
と、思ったら速攻クリアー。雪之丞は一人暮らしだったから部屋で攻略しても構わない けど、いくら寝静まっているとはいえよくお互いの家族がいる家で頑張ったな〜。それを ネタにしたシチューがなかったのが残念でしたが、シチューそのものはまぁまぁの出来。 勝が未経験だったのには驚きました。付き合った経験があるとのことだったので、 致したことくらいはあると思っていました。ちはるちゃんもいきなりリードまでしてきて こういう風にお互い四苦八苦しながら頑張るのはいいものですな〜。攻略するまでは 良かったのに事を終えた後普通に別れた後のエピローグに入ったのには拍子抜け。せめて 転校する場面とかやってほしかったな〜。そうすれば、離れたのがどれだけ2人にとって 辛いものだったのか、勝が絶対会いに行く過程とかわかりやすかったのに。いや、確かに エピローグだけでもわかるのですが、でもせっかくここまでそういう細かいところの会話 を続けてきたのだから、例えば攻略した次の日の朝とかに晶子や家族のみんなから 突っ込みとかの反応が欲しかった。何事もなかったように、久しぶりに会えた、と表現 されてもその長〜い期間をこちらとしてはあっという間に飛ばされているのでしっくりと 来ませんでした。

 

3/2 Tue.

マキシナリオ進行中。後半に入りマキが変な男と一緒にいるところを見てしまった イベントまで進む。別荘の件は当人たちは楽しんでいたましたが私も充分に楽しみました。 強情、意地っ張りという言葉が彼女には本当に似合います。どうしてまた勝の元に戻って きたのかはまだわかりませんが、勝のことが好きだということを隠しているつもりでも その傲慢ちきな態度や素直ではない言動から滲み出ていてニヤニヤ。勝の方も久しぶりに 会って振られたことやマキの性格を思い出して初めの頃は嫌々だったのに、実は気持ちが くすぶっていて段々と昔の感情を思い出しマキに傾いていたのが良かった。雨宿りの シーンは会話の流れが自然でお互い素直になれて微笑ましい限り。ただ、その後のシーン を飛ばしたのは頂けなかったのですが。前に付き合っていた時キスもしたことなかった、 という設定をこの雨宿りのシーンでうまく活かしていたのに、どうしてそのまま自然と 続きをしようかとなったのにこのシーンを飛ばすのか。実は当時はこう思っていたとか 募る話をしながらの甘々シチューを期待したのになぁ。後半に入って勝がマキと一緒に 寝ているときの感想を独白していますが、聞いている私としては完全に生殺し状態。 別に1キャラ1攻略という縛りがあるわけでもないのだから複数回攻略くらいさせて 欲しいです。

 

3/3 Wed.

マキクリアー。花嫁強奪とはまたベタですな。まるで、いや違うか劇中でモロに伏線が 露骨に張ってあったから狙っているのだろうけど、映画のワンシーンのような終り方。 でもマキの性格からしてそう思っているのは気付きませんて。後から言われて、ああ〜、 確かにマキならそう考えるかと納得しました。別荘での賭けに出たマキの感情溢れる告白 は感動的。3年前も私の言葉に納得せず追いかけてきて欲しかった、と涙を飛ばしながら 訴える姿にはもらい泣き。私が偶然を作ってきたの、とかここでのセリフは印象に残る ものが多かった。勝は雪之丞と違って前向きで明るくて面白い奴だけど、根本ではあまり 変わらないことがこのシナリオでわかります。相手の言っていることを、その人が どうしてその言葉を発したのか真意を汲み取ることが出来ず、そして自分の気持ちを 最優先せずに他人の心情を(勝手に解釈して)気遣ってしまう。マキが素直なときは勝の前で 1人の女として存在するときだけで、三枝のお嬢様として行動するときは鼻持ちならない 態度になるということを勝もわかっていただろうに。いつもマキの行動がイキナリなので 混乱したかな。シチューは激しいもので3連チャンと流石に経験者同士なのですがこれと いって特別に盛り上がるものもなし。やはり最初の別荘での件を表現してくれていれば、 対比として美味しいシチューが頂けたかも。

 

3/4 Thu.

由美子ちゃんシナリオ進行中。この子、めちゃ可愛いな〜。ビジュアルだけでもう クラクラ。子悪魔的な笑みを浮かべる立ち絵が好み。修学旅行イベントでの夜の散歩時に いい雰囲気になって勝が調子に乗ったのに、由美子ちゃんはそれを嫌がりもせず自分から 大胆な態度を取ってきたシーンが、なんかこう自然とにやけてしまう。その後に後半に 入ったと思ったら、なんと舞台がせりなと雪之丞のいる鹿島町へ。やはり、せりなほど 面白いヒロインはいません。もうダメ。腹がよじきれるほど笑わせてもらいました。 雪之丞も根暗が抜けて明るくなり、せりなに感化されていて歴史話は出来るはせりなの 性格を理解しているから適切な突っ込みを入れられるはで明らかに前作と違ってノリに 磨きが掛かっています。とりあえず由美子ちゃんが雪之丞に助けられるところまで進む。 由美子ちゃんは雪之丞を昔好きだったという伏線がこれまで張られていたので、これが どう活かされるのか、勝とはどうくっつくのか楽しみですな〜。

 

3/5 Fri.

由美子ちゃんクリアー。なんだかんだ言ってお互い自分の気持ちを回りを気にせず伝えて いればあっさり片付いた内容。由美子ちゃんは喘息の発作持ちによる過去の経験がそれに 二の足を踏ませていたわけだから仕方ない。それを勝がその由美子ちゃんの苦しみを受け 止められるかがこのシナリオの焦点なのだし。ただ、勝の方は単に由美子ちゃんが雪之丞 にまだ好意があるのかどうかに気を揉んで誤解していただけなのだから、ここまでこじ れたのはほとんど勝のせいでもあるよな〜。勿論、勝にしてみれば由美子ちゃんと雪之丞 の関係がはっきりわからなかったことが頭の中でモヤモヤとして、普通のすれ違いを余計に おかしくさせてしまったのを考えると、あきら(もしくは由美子ちゃん本人)がさっさと 雪之丞と由美子ちゃんの間に昔何があったのか説明できれば直ぐに(由美子ちゃんと勝の すれ違いは)解決できたような気もするけど。まぁ、由美子ちゃんが苛められていたことが あったからあきらから言うことは由美子ちゃんを傷つけることになるのと考えたのかな。 あきらが、勝が由美子ちゃんは昔雪之上が好きだったんだろと指摘したとき、久保勝は わかっていない、と言っていたけど勝が話したのはあくまで過去のことであり今も好きな ことを(その時点では)気にしていたわけではなかったから違和感がありました。多分、 あきらの言わんとしている事は、由美子が好きなのは久保勝あんたなんだよどうして そこで由美子が雪之丞のこと好きなのか聞くの、みたいなことだったのでしょうが。ただ、 どちらが雪之丞のことを説明したとしても誤解が解けて仲直りは出来そうだけど、由美子 ちゃんと勝がそのままくっつけたかどうかとなるとまた別問題。ここで田島先生も絡ませ て由美子ちゃんが過去の苦しみから、演技、嘘、周りに迷惑がかからないように自分を 犠牲にする、ようになった経緯がわかるようにしたから一気に物語上盛り上がるわけ だけど。きっかけは由美子ちゃんが雪之丞に助けられたことだけだったのに、そこから 田島と由美子ちゃんのケンカ→勝が由美子ちゃんの悩みを聞いてあげようとしたら、他人 に迷惑をかけたくない由美子ちゃんによる拒否で修学旅行以来続いた2人の関係がギク シャク→何とか修復しようにも勝にとってわからない由美子ちゃんと雪之丞の関係が ちらついて結果的にまたこじれる→せっかく仲直りするきっかけを作れたのに前日に 雪之丞と由美子ちゃんが一緒にいるところを事情を知らない勝が見てしまい誤解、結局 当日もそれが引っ掛かって余計に気持ちがすれ違う→初めにこじれてから心配していた あきらと権造も加わって何とか収まるかと思ったらまたまた雪之丞がみんなの前に登場、 勝が由美子ちゃんにはっきりしない反応から今度はあきらや権造とも関係がギクシャク→ みんな元に戻りたいのに由美子ちゃんも勝も正直になれないことから遊園地をセッティ ングして仲直りも謀るも、事前に勝が雪之丞に事の真意を聞きにいき(そういえばここで 由美子ちゃんと雪之丞に関する誤解は解けたわけだけど、後々恋人同士になったときの 会話によるとショッピングモールで2人がコソコソしていた理由は聞いてなかったのね。 一番気になるところを勝は聞いていなかったのかよ。まぁ、ここで雪之丞と会って なかったらそもそも勝がその後の由美子ちゃんを落ち着けさせて雪之丞との関係を本人 達の前ではっきりさせることは出来ないわけだけど)結果としてせりなと関わったことが 彼女をこの場所へと招き寄せるわけで、当然の如く全員鉢合わせ→由美子ちゃんにとって 一番嫌な自分のために他人が争うのを見て興奮・激昂→雪之丞との関係もはっきりして ようやく由美子ちゃんの口から勝への溜めていた気持ちを告げ勝も自分の気持ちを伝えて 晴れて恋人関係に、と展開していくのにはそのこじれ具合といい仲直りと恋人になるのを 一緒くたにしていたのといい巧いな〜と思いました。雪之丞の使い方のタイミングが憎い ほどナイスでした。ただ、彼を使うために由美子ちゃんと彼の関係をずっとはっきり しないまま引っ張ったのはやりすぎて逆に間延びした感もありますが。前述したように ここをはっきりさせれば直ぐに解決できたのにね。雪之丞の話をもったいぶって延ばして いたから、どれほど複雑な事情でもあるのかと思ったけど予想外のことは苛められていた ということくらいだったし。どうせなら晶子ちゃんも絡ませて欲しかったな〜。そう すればさらにこじれること必至だったろうし。ここまで書いて思ったけど、単純に言えば 勝の嫉妬と誤解がこじれ具合を香ばしくしましたな。初めにこじれたときに仲直りもして いないのに由美子ちゃんがいつも通りに笑顔を向けてくることに疑問を感じ、そこに 雪之丞の存在も手伝って勝の方が逆に冷静に判断出来ずにらしくないことになったわけ だから。シチューの方はいつもどおり普通の普通。ただ、由美子ちゃんが自分の気持ちを 隠さないようになったので、何とかして勝のためになることを頑張ろうとする姿が良かっ たなぁ。一番良かったのは、行為後の一服しているときのCGと会話でしたが。そんな つもりはないのに勝に指摘されて、して欲しいと思っているという表現からして欲しいに 変えてねだってくる様はとろけますな。全般的にこの娘のCGは可愛いのが多すぎるので、 CGが出るたびにKOされていました。
続いて晶子ちゃんのシナリオを前半まで進める。そう簡単には雪之丞のことを忘れること は出来ないか。前作のせりなルートで雪之丞にせりなを一生愛することを誓わせたときに 吹っ切れたと私は思ったのだけど、やはりそれこそ子供のころから想いを募らせていたの だから難しいのかな〜。それにしても妙子ちゃんは声量がボリュームアップしていて 耳がビックリしましたな。

 

3/6 Sat.

晶子ちゃんクリアー。といっても攻略は出来ませんが。くそう、どうして実妹なのだ。 雪之丞との思い出であるボスが死んだときに勝の腕の中で今まで溜め込んでいた思いを 打ち明けたシーンが一番印象に残りました。ゆっくんの想い出が涼月町から消えていく、 私の中から消えていっちゃうよ、と泣き叫ぶ晶子ちゃんを見たらマジで泣きが入りました。 1年もの間晶子ちゃんはこういう想いを抱きつづけながら過ごしてきたのかと思うと 切ないなぁ。それと前回の感想で言及した前作での雪之丞と晶子の約束がきちんと活か されていたのが嬉しかった。雪之丞はやはりかっこいい男ですよ。今の自分が今の晶子に してあげることはないとわかっているのだから。勝がその場を去った後のせりなとのやり とりがまたジワっと来ます。
続けてあきらシナリオを進行中。あきらの就職先が決まる所まで進む。やばい、やばい な〜。あきらは他のシナリオでもちょくちょく勝に絡んできて、マキのときは達観した モノの見方で勝に遠まわしなアドバイスを送ったり、由美子ちゃんのときは2人が幸せに なるためにフォローを入れてくれたりして、いつものボ〜っとした感じだけではなく 考える時はきちんと考えているキャラだということはわかっていたので、単なる天然 キャラではあるまいと思っていたし、普段の会話から楽しいものばかりだったけど、 まさか勝と仲良しになって恋人関係になるとここまで良さげになるものなのか。インター ミッションが終わった次の日の昼休みに、付き合ってからどういう関係になったのかな〜、 と期待して見ていたら、いきなり見たことのないあきらの立ち絵CGで、勝ち〜んお腹空 いたよ〜、と勝の席にやってくる姿を見た瞬間超絶悶絶死。私自身これの何がそれほど 良かったのかわからないのですが、とにかくそれまで普通に好評価だったあきらが私の 中で株価急上昇していました。惚れたとか好きとかよりも、修学旅行で勝があきらに告白 したあとに心の中で思っていた言葉を借りると、ハマった、まさにそんな感じ。それまで のどつき漫才も充分楽しめるものだけど、お互いアイ・ライク・ユーになってからの会話は よくあるベリー甘いものではないにしても、2人ともとても自然体で会話が強烈に恋人同士 だということが表面上は出てはこず、その根底に流れている互いの想いはしっかりと感じ られるから最高のノロケになっている。だからこそ、本当に時々しか出てこない2人が 恋人同士だとふと意識し合うシーン、そしてあきらが顔を赤らめるレアな立ち絵CG(妹 である晶子を除けば顔を赤らめる回数は他のキャラと違って圧倒的に少ない)を拝めると、 うぉ〜これを見られただけでもこのシナリオをやった甲斐があった〜、と1人でガッツ ポーズ。付き合うまでの過程も良いものですが、その後の経過も良いものですな〜。

 

3/7 Sun.

あきらシナリオクリアー。基本的なあきら個人に関する感想は前回と同じ。ストーリーが 前作の雪之丞と晶子の関係を今回の勝とあきらに被らせて、周りの人たち、特にせりな、 雪之丞、晶子ちゃん、が絶対に2人の仲を裂けさせないように、雪之丞と晶子ちゃんが 辿った道を勝とあきらにも再び歩ませないようにしていく展開は燃えるし、前作を知って いる身としては↑で挙げた3人のセリフや行動の心情がわかるので思わず感動してしまう。 雪之丞が勝に渇を入れるシーンが一番感動したかな。晶子ちゃんシナリオと違ってこちら だと雪之丞と晶子ちゃんがちゃんと再会するし。みんなのおかげでもう少しで間違いを 起こすところだったと2人とも気付き、互いの気持ちを確かめ合って一生離れないことを 約束して攻略シーンになだれこみ絆を強くする展開は、シチューが薄かろうがこの際 まったく関係なしで、それまでの盛り上げ様で私はあきらにの反応にいちいち昇天しっぱ なしでしたな。久保勝というやつがこれだと決めて突っ走るときの強さがかっこいい。 ラストのあきらが校舎から落ちそうになったときも、こちらがこっ恥ずかしくなるような セリフを平気で言えるくらいだし。展開はまさしく王道なのだけどね。でも、私はこちら の終わり方よりも鹿島祭に行く方のが好きかな。こちらだと晶子ちゃんとせりなが再会 して全体的に気持ちいい締めになっているから。トゥルーでもこのイベントを入れて くれれば尚良かったのだけど。
残っていた明男、権造、由希、早苗先輩の各ENDを見る。由希のシナリオは普段ありえ ない雪之丞の立場と、一年前とは比べ物にならないほどいい奴になっている須崎とのやり とりに爆笑していました。君たちおかしすぎ。早苗先輩のシナリオは前作で一度やって いるネタですな。ただ、そのときは雪之丞は友達としてではなく好きな相手として側に いたのだけど。今作はせりなと恋人になった後の話なのに、それでも早苗先輩は足を 痛める結果になっていたのが辛いね。ラストダンスは是非あの早苗先輩のかっこいい ダンスCGが欲しかったな〜。
物語のトゥルーエンドも見る。すげぇ、これは言葉で言い表すことが難しい。1と2を やったからこその正に真のEND。ただ唯一の不満は勝が誰ともくっついていない状況 だということ。せりなのことをせりなちゃんと呼んでいることから晶子ちゃんルートの 変形と考えていいのだろうけど、やはり2のメインヒロインであるあきらとくっついた 状況でやってほしかったな〜。確かにあきらルートで雪之丞と勝は戦ったし、勝も目標を 見つけているので、トゥルールートであきらがくっついているのは矛盾するけど、 それでも上手く調整して欲しかったかな。でも不満は本当にこれだけ。お互いがくす ぶっていることに気付き、雪之丞から試合を挑み、雪之丞はせりなに勝は晶子ちゃんに 止められるも、2人とも同じ想いでそのまま突き進み、そして試合をして吹っ切る。 ただこれだけの流れなのに、せりなが雪之丞を止めるために言うセリフや想い、同様に 晶子ちゃんが勝を止めるために言うセリフや想い、それに対する雪之丞と勝の答え、 雪之丞とせりなの仲をそして勝と晶子ちゃんの仲を心配する周りの人たちの反応、2人の それらに対する反応、試合中の2人の戦いぶりとこの試合に賭ける2人の気持ち、晶子 ちゃんとせりなが最終的にはお互いの母の話(特に久保母の勝に対する気持ちを聞いたとき は胸にこみあげるものがありました)を聞いて応援に駆けつけ最後まで見届けようと互いに 大事な人に声援を送る、これらのどれをとってもその一つ一つの言葉や場面、展開に泣き が入るという意味だけでなく広い意味で感動が湧き上がってきました。展開上、雪之丞が 勝つことは予想できましたが、それでも結末がわかっていたとしても、彼らの試合は熱い。 私はこういう真面目に熱いシナリオに弱く、そこに在るそのキャラクターの気持ちが 伝わってくると涙腺が緩むのですよ。かっこいい自分、本当の自分を一番大切な人に 見せたいがために、せりなや晶子ちゃんが戦わないでと言ってきても偽った自分、 くすぶって鬱屈している自分のまま彼女らの側にいることは逆に彼女達を傷つけてしまう、 それは雪之丞も勝も彼女らを一番大切に思っているからこそ耐えられない、そのことで いつか失ってしまうのは絶対に嫌だ、という気持ちが真正直に伝わってきます。雪之丞が、 欲しいものは全て手に入れると決意してせりなと勝の前で宣伝するシーンなんて、男の 私でも雪之丞に惚れそうになるほどかっこよかった。あのどん底状態の雪之丞を見ていた から尚更なのかもしれませんが。どのキャラクターの言っていることも、その言っている 意味もわかるし、予想外の展開なんてほとんど無いのに、それでも感動するものは感動 します。全てが終わってEDに入ったときは、そこで流れる音楽の良さも手伝って、 シリーズの集大成という感じがして胸が震えましたね。夢に向かっているとはいえ勝だけ がどうしても寂しいCGでしたが。

 

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