概要
メーカー elf キャラ別感想
□春日せりな
□久保晶子
□間部由希
□新島早苗
□杉崎怜於奈
□小松原妙子
□牧野詩織 まとめ お気に入りキャラ怜於奈、妙子。せりなも入れてもいいかも。全体的に見れば途中までは いつかどこかで見たことあるような王道展開だけど、最後の方は結構ひねりが入っていま した。けれど、それでもノリは王道で雪之丞がようやく決心して行動するので熱い。 ネックはプレイ期間の短さかな。冷静に考えると2週間そこらでここまで親密になるのは、 過程がすっ飛び過ぎとも思える。ただ、あくまで客観的に見ればの話で、少なくとも プレイしている最中は1日1日が長いのでそれほど気にならない、というか気付かない。 由希のシナリオで言っていたけど、恋をするのに時間は関係ないということでしょう。 気付いたら何となく2人の間にいい雰囲気が出来上がっていたのは新鮮でした。ヒロイン 達の魅力も本ルートだけでなく、晶子ちゃんをまだ好きな雪之丞のために身を引くしか ない状況でどういった行動をとるかにも遺憾なく出ていましたし。面白いのが、詩織先生、 早苗先輩、怜於奈、と年上だと雪之丞と晶子ちゃんをどちらかといえば見守る側。詩織 先生は雪之丞の気持ちを尊重し、早苗先輩は諭し、怜於奈は促す。せりな、由希、妙子は 雪之丞と晶子ちゃんがくっつくのが一番だとわかっていても、後悔しないように自分の 気持ちが誰に向いていたかを雪之丞に気付かせる方。特に妙子は頭でわかっていても、 ほとんど感情的に晶子ちゃんのところへ行かしたくないと止めに入りましたから。晶子 ちゃんにもこれは言えて引くときにも特に嫌な女とは感じず、逆に感情がそちらに向いて しまうもの。やはり、好きな人が見ているのは自分ではなくて別な人という設定は、 それだけで破壊力抜群ですな。シチューは純愛の方はともかく、強制攻略の方は蛇足 でしたね。それ自身も大したことはなかったし、ストーリーの展開上うまく整合していた のもせりなと怜於奈ぐらいでしたし。純愛でも強制でも雪之丞の行動が時々パターン化 していたのが目に付きました。でも、このときには雪之丞もいつもの優柔不断さはなく なっているので互いの反応は燃えるといえば燃えました。
2004/2/24 Tue.
修正 2004/2/25 Wed.
プレイ感想記 2004/2/16 Mon. プロローグを見て最初の選択肢が出るところまで進む。プロローグを見ているときは 何という王道展開だと思いましたが、本編が始まって実は雪之丞が殴られっぱなしだと 知って肩透かしを食らいました。せりなの古典的な口調は慣れるまで時間がかかりそう。 elfさんのゲームだから立ち絵のまばたきに期待していたのに無かったのが寂しい。 2/17 Tue. 鹿島祭前日準備まで進む。一応由希狙いで。雪之丞ですらも包み込む優しさを持っていて、 それでいて芯の強さはピカイチ。しかしである。隣にいるせりなの個性が超強烈すぎて 悲しいかなまだ影が薄い存在。 2/18 Wed. 由希クリアー。中々良かったけど、思ったほど終わりはあっさりでしたね。お互い気持ち はわかりあっているのに、通じ合うためには言葉で伝えるか体で求める手段を使わないと ならないのは見ていてもどかしかった。どちらも本当は誰が好きなのかはわかっている のに、思ってもないことや相手のために良かれと思って言ってしまうセリフが相手を逆に 傷つける展開は、初めの方はこの人たち何をやっているのだろうか、と思ってプレイして いましたが、雪之丞の背景や性格、由希の達也から雪之丞への気持ちの移り変わりを 考えると、最後に隠さずに想いをぶつけ合った場面は案外すんなりと受け入れられました。 ただ、雪之丞がやけくそになって由希を強制攻略するENDは、まだそのシチューが美味 かったならまだしも、とてもではないですがパッとしなかったのではっきりいって蛇足 でしたね。トゥルーの方も、まぁ純愛ですから、薄味だとわかっていたので、ある程度 予想通りの水準。絵の構図と由希の声は予想以上に良かったですけど。終わった後に メガネ外すなら、最中に外してください、お願いします。それにしても、せりなと晶子 ちゃん以外のヒロインを攻略する時は、もしかして必ずこの2人の好意を無碍にしなけれ ばならいなのかなぁ。結構精神的ダメージがでかいですね。 2/19 Thu.
詩織先生クリアー。王道展開で行くかと思いきや、最高潮に盛り上がるぞというところで
詩織先生が辞めてしまったのにはビックリしました。どのゲームでも教師と教え子の関係
というのは難しいもののようですな〜。学園と対決するためにオールスター勢ぞろいに
なる展開はベタだけど燃える。シチューは完全に手とり足とり教えてもらうもので、
雪之丞が頑張ってくれるまでは退屈だったかな。そういう意味では由希と違って強制攻略
は、やはり相手が大人の女性だからか(過程を無視すれば)それなりに楽しめました。 2/20 Fri.
新島先輩クリアー。立ち絵とイベントCGの差がありすぎましたね。ダンスを踊っている
シーンはかっこよかったし、無邪気にはしゃぐシーンが激可愛いかった。でも、まさか
結果的に傷を舐めあう結末はちょっと意外。てっきり、雪之丞が夢を叶えることが出来
なくなった先輩のためにボクシングを再びやる展開になるかと思ったのだけど。けれども、
晶子ちゃんとの気持ちの決着をきちんとつけたのはすっきり。妙子と先輩をクリアーして
もう大分晶子ちゃんが転校してきた理由もわかったし。それにしても、他のヒロインを
攻略すればするほどせりなと晶子ちゃんの評価が上がってきて大変。 2/21 Sat. 晶子クリアー。ああ〜、少し期待しすぎたかも。他のキャラを攻略していく過程で ほとんど晶子ちゃんの共通シナリオはやっていたのだな〜。本当に最後明男と勝負に 行くか行かないかの分れ目だけが追加なだけで。それでも、様々な視点で晶子ちゃんの 雪之丞への想いはわかっていたので、説明不足とは感じられませんでしたが。ただ、 ここまで2人がお互いの気持ちを確かめ合うのに手の込んだことをやって、さぁ待ちに 待った攻略シーンだというのに、どうしてこれほど短く薄いのか。声優さんが私の好きな 人だったからまだ何とか持ちこたえられたけど、そうでなかったらはっきりいって物足り なかったですな。互いの困難を乗り越えてようやく素直になって結ばれただけに残念。 反対に晶子ちゃんのために身を引いた途中までルートに乗っかっていたヒロインの方が キャラクターとして魅力が上がりました。一応、詩織先生、怜於奈、由希の3パターンを 見たのですが、詩織先生は流石に大人の貫禄といったところでつとめて冷静に対応してい たけど、怜於奈と由希は大好きな雪之丞のためにという気持ちと、晶子ちゃんにとられた くないという気持ちとのせめぎあいのなか、雪之丞に晶子ちゃんのところへ、晶子ちゃん には雪之丞のところへ、と促すように働きかけるのが切なかったな〜。特に委員長は、 BADENDルートも合わせて見て、本当に強い人だと思いました。雪之丞の前だからという のもあるかもしれませんが、自分の気持ちを知っていて、雪之丞が自分を好きな気持ちに 嘘偽りのないこともわかっていて、でも雪之丞の一番は晶子ちゃんであるということも わかっていて、その踏ん切りを雪之丞につけさせるために試すようなことを出来るの だから。ここで雪之丞の理性が負ける選択肢を選ぶと強制攻略になるのですが、他の キャラの強制攻略と違って(まだ晶子とせりなのは見ていないけど)、雪之丞が攻撃的に なるのではなく、委員長の方からそうなるようにけしかけ求めて、行為の後に、私は最低、 という言葉を繰り返し使っていたのが痛々しかった。もう何と言うのだろう、健気とか そういう言葉でなくて、私の語彙力では表現できませんが、感情的に訴えてくるものが ありましたね。 2/22 Sun. 早苗先輩、妙子のルートから晶子ちゃんをクリアーしてみる。妙子はほとんど本編のとき と変化ありませんでした。妙子が雪之丞を引き留められるか出来ないかの違いだけで。 早苗先輩の場合は詩織先生のときと似ていて見守ってくれる感じ。 2/23 Mon.
せりなクリアー。重い、重いよ。いくらなんでも展開がヘビーすぎやしないでしょうか。
せりなというキャラが明るく元気で活発であるけれど、(せりな自身も気付かなかったほど)
弱い人間だったと演出するためにこういうストーリーになったのかなぁ。てっきり雪之丞
を支えてくれたまま、晶子ちゃんと雪之丞を取り合いする方向に行くと思っていました。
でも、他のキャラと違って晶子ちゃんが転校してきてからまもなく付き合ってくれたので、
そこから2人の絆の深め合いがあったのは良かったかな。そういえば雪之丞からこれほど
早い段階で告白したのは初めてですな。達也が意識不明になった後は、早苗先輩のときと
同じように互いに傷を舐めあう関係になってしまうのかな〜、と不安でしたがそういった
ことにはならず、結果的にそういうことは抜きにしてどうしようもないくらい好きだと
お互いわかりあったので満足。付き合ってから2日目の夜の会話や、達也の意識不明後の
晶子ちゃんとせりなの会話、意識が目覚めた後の雪之丞の部屋での会話はせりなの気持ち
がビンビンに伝わってきて涙腺が潤みましたよ。せりなが嫌な女なわけはないです。
思えない、の選択肢が1択になっていた仕掛けは気持ちを乗らせるものでした。この2人
のラブラブぶりは甘〜いものではないのだけど、付き合う前の席が隣同士の自然な会話の
ままで、時々せりなの乙女心が発揮されてそれに雪之丞も恥ずかしながら応える、という
こそばゆいもの。王道、ベタ、純情、一直線、といった単語がよくあてはまりそうな話
でした。悩め若人、青春爆発、のような。 |