概要
メーカー JANIS・ivory キャラ別感想
□鷹城唯子
□野々村小鳥
□御剣いづみ
□綺堂さくら
□千堂瞳
□菟弓華
□春原七瀬 まとめ お気に入りのキャラは一人に絞れません。いづみ、さくらちゃん、瞳先輩のスリートップ か、これに唯子を加えて四天王といったところ。どれも甲乙つけがたい魅力があります。 このゲーム、冷静に客観的に見るとシチュー自体はそれほど濃いものではありません。 毎回2人が臨む気持ちが違い(本当はこの場面を作るだけでも凄いのですが)テキストも 異なっているだけで、CGは大体使い回しですし、長さとしても特別長いわけでもありま せん。では何がそこまで盛り上がるのかと言いますと、それはひとえにキャラの魅力が 際立っていることです。キャラ作りが半端ではありません。ここまで私が連続して嵌る のはかなり珍しいことです。それだけ、恋人関係になる前後でがらりと状況が一変する からというのもあるかもしれません。期間的には短いながらも、告白までの流れが大体 そこまで仲良くしてきたのだから自然の結果だよなぁ、と思わせる妙な説得力があります。 よく見ると強引だろうという箇所はあるのですが、それを言わせないほどの有無があり ます。特にキャラ別でも述べましたが、唯子とくっつく展開は逸品でした。 また、それに関連するお互いの呼び名の変化も重要なイベントの一つでした。他人の前では普通にし、 2人だけのときもしくは特別な関係になったときに出す本音以上の本気の気持ち。 これだけで私がノックアウトするには十分の破壊力でした。とらハの特徴である恋人関係 になるのが最終目的ではないのも予想以上でした。もうただただ2人の甘い関係を見せて くれるだけで、こちらとしては悶えること必至。にやけるしか出来ません。よくある 純愛系だと、一回目の攻略シーンは見せてくれるのに連続2回目のときは、その後朝まで云々、 といった文章で終わらせてフェードアウトするというふざけたものが多い中、 これはそこもきっちりと描写してくれるから偉いです。正に欲しいと思っていたシーンを 入れてくれたわけですから。恋人関係になった後のすれ違いや喧嘩イベントは、少し噛み 合っていなかったかなと思います。でも、唯子や小鳥のように何もないのも少し刺激が 足りなかったので、せっかく告白までの流れは自然だったのだからもう少しこちらの 展開も仲直りするまで含めて唐突さを無くして欲しかったな〜。一番、私がこのゲームで 楽しんだ部分は選択肢ですね。絶妙なのですよ、選択肢が出るタイミングも、そしてその 選択肢の内容も。このゲームに好感度がないと知ったのはほとんどクリアーしてからの ことでしたので、重要な場面での選択肢はいつも悩ましいものでした。どれを選んでも 好感度が上がるのではないか、逆に下がってしまうのではないかとか、周りの人間関係を 考えると正直に言わないほうがいいのか、それとも気持ちを伝えるためにははっきり 言った方がいいのかとか。どうしてそんなところで選択肢が出るのかといつも思って しまうほど、会話の中でいつもだったら読むだけで終わるようなところに急に反応を求め られて、特に甘い展開のときにはよく吹いたりキーボードに頭をぶつけたり布団を ゴロゴロしたり、と楽しませてもらいました。それぞれのキャラの反応がまた可愛い ものが多いので、珍しくセーブ&ロードを繰り返してどっぷりとつからせて頂きました。
2005/5/18 Wed.
プレイ感想記 2005/1/8 Sat. とりあえず、主人公が恋人を見つけようと一大決心をするところまで進める。最近、 こういう風に自分から恋人を作っていこうとする学園恋愛ゲームをやっていなかった 気がするので逆に新鮮ですな〜。 5/4 Wed. 4ヶ月ぶりに微妙に復活。期末試験が終わるところまで薦めました。今のところ小鳥狙いで 進めているのですが、手ごたえがあるのかさっぱりわかりません。元々幼馴染だから 仲良いのは自然なので変化がわかりにくいのもあるかもしれませんが、どうしても唯子と いい雰囲気になる展開に行ってしまうのだよな〜。小鳥に毎日会うようにしているのに。 選択肢がまずいのかなぁ。ただ話し掛けるではなくてやはりいじめるの方にしたほうが いいのか。悩むところです。唯子の声は聞いているとツボに嵌るかなりの危険声域。 5/5 Thu. 小鳥クリアー。どうやらきちんとストーリーは進んでいたようで。主人公の中で小鳥の 存在が大きく占めていった感じ。事故をきっかけに小鳥に対する思い、さらに小鳥が自分 に対する思いに気付いて告白する流れは自然でした。小鳥の受け止め方が少しあっさりな 感じでしたが、この2人の長年の関係を考えると通じ合っているものがあるので納得。 その後、毎日攻略するのには流石に驚きましたが。CGが使いまわしでセリフだけ変わる のが少し辛かったかなぁ。後、いたわるか強引にいくかの選択肢は別にストーリー展開 には影響しないのだろうか。何を選んでも大して変わらないしCGモードを見ると 埋まっていないのもあるので、シチュー時の選択肢はCG回収用なのかな。回数が多いと いっても味が濃いわけではなかったのも少し残念。ただ、小鳥のシチューで唯一満足 できたのが風呂場での聖水でしょうか。このときばかりは粘る主人公に感謝です。いや、 まぁそう粘るように選択したのは私なのですが。まさか、純愛ゲーでこういうシチューを 味わえるとは思いもしませんでした。小鳥シナリオで不満だったのが、小鳥と付き合う ときに唯子との関係がほとんど触れられなかったこと。序盤で、小鳥が真一郎の呼び方を 過去に唯子と何かあって変えたというエピソードがありましたが、それにはまったく言及 していませんでしたし、何より唯子がいづみとの関係に走ってしまったのが謎。真一郎を 取られた悲しみからなのでしょうか。真相がわからないので次はいづみを狙ってみます。 というわけでいづみをクリアー。唯子との関係はまったく出ませんでした。まぁ、それは 置いといて、このキャラやばいです。滅茶苦茶ツボに入りました。自分の一番好きな人に 対して接する態度の変化が可愛いくて仕方ありません。元々のいづみの性格や言葉遣いに 慣れいたとはいえ、あそこまで変化されるとメロメロです。真一郎がいづみの弱さに突け 込んで付き合うことを自覚し、またいづみも真一郎が優しくて自分の傷を癒そうとして くれるのをわかり甘える。こういう弱くて儚く、互いに自分の気持ちを伝え合っていない のに関係を持つのに結構私は弱いです。だからこそ、いづみが忍者として戦う道に戻る 決意をして、それを許せる真一郎という構図が映えるのですが。いづみのルートだと 小鳥シナリオでは役割が意味不明だった弓華の正体がわかる。これ純愛ゲーですよね。 戦いが始まった時は一瞬我が目を疑ってしまいました。選択肢を少しでも間違えると、 即死亡BADENDになってしまうのだから。間違えて林間ルートに入ったときは流石に 驚きました。シチュー自体は嫌いではないですがあまりに唐突だったのもので。何とか ハッピーエンドに到達できてめでたしめでたしでした。それにしてもこのキャラを クリアーして初めてこのとらハというゲームの恐ろしさに気付きました。シチューの味は 決して濃くはないです。むしろ、薄い部類に入りますし、攻略をするまでのストーリー 展開にもかなり強引なところがあります。ですが、キャラの魅力が際立っています。 加えて甘々な関係で複数回攻略が出来るので、前述した味の薄さはどこかへ飛んでいって しまいます。現に、このいづみのシチューでは、攻略中に2人が交わす会話の一つ一つに、 もっと言ってしまうといづみの一言一言で布団をのたうちまわることが数度ありました。 大マジです。 5/6 Fri. 次は瞳先輩を狙う。何とか恋人同士になるところまで進めました。小鳥やいづみと違い、 主人公が何とかして先輩に気に入られるように奮闘する様が割と丁寧に展開していたので、 さほど強引さは感じられず。電話での告白チャンスがムード壊されて失敗し、結局大勢の 前で恋人宣言することになりましたが、ほとんどお互いの気持ちはわかり合っていたので 先が読めて思わずにやにやしてしまいました。これから得意の甘々な展開が待っている のでしょうか。 5/7 Sat. 瞳先輩クリアー。瞳先輩のやきもち妬きに悶え苦しむ。ちょっと他の女の子と仲良くして いるだけで暴力に訴えてくるのが可愛いものです。男嫌いという性格なのに経験済みと いうよくわからない設定でしたが、真一郎に律儀に謝るのがまたヒットするのです。 途中の喧嘩シーンは流石に唐突でしかもどうしてそこまでこじれたのかさっぱりでしたが、 苦戦していた試合で思いっきり名前を呼んだらのが勝ってしまったという愛のパワーが 見られて、仲直りが理屈抜きでした。 次はさくらちゃんを進行中。恋人となって1回目の攻略をしたところまで進む。物静かな 性格で普段の表情は無愛想だし、自分に群がる男たちが本気でないとわかると容赦がない けれど、時々見せる笑顔が真一郎が言うようにとても可愛いのでよいのです。真一郎の 良さに触れて徐々に好意を向けてくる様が今までクリアーしてきたキャラよりもはっきり とわかるのがよい。真一郎の作るサンドイッチに好きなものを続けて食べたり、勉強は しているのに成績にそれほど固執していなかったり、恋愛に関しては結構さばさば あっさりしているのかと思ったら不意打ちの電話告白をしてきたりと要所要所に可愛さが 散りばめられています。「先輩」という呼び方が特別な意味を持っていることを教えて くれたり、中か外かの選択で一応いたわって外にしたのに蟹鋏をもらったのは参りました。 5/8 Sun. さくらちゃんクリアー。敢えて言いますが、もの凄いバカップルぶりでした。発情期の 時期も手伝って攻略回数も今までのキャラの中で一番多かったですし。それだけに、 お互いの気持ちがすれ違うイベントはわかりにくい展開でした。これは瞳先輩のときも 感じたのですが。結局、さくらちゃんが真一郎を避けていたように見えたのは氷村の もくろみを止めるために奔走していたことからであり、唯子に話し掛けていたり小鳥の 首筋を確かめていたりしたのは、氷村の洗脳を解いたり記憶操作をしていたからという ことでいいのかな。それにしてもこれ以上化け物に見られたくない気持ちが働いていた からといっても、図書室での喧嘩シーンにおけるさくらちゃんの言動は、理由はわかり ましたが、それでも繋がらないようで腑に落ちませんでした。しかも、こちらは明らかに 間違った選択肢だろうと思って「嫌い」という言葉を放たないように進めたのに、何故か 真一郎が言ったことになっているし。正直真一郎はまったく悪くはないですな。でも、 このイベントを抜きにすればかなりの満足レベルです。正体がばれて逃げ出したところを 真一郎が追いかけてそれでも変わらぬ気持ちをぶつけたり、笑顔でやりとりするだけで お互いが何を求めているのかわかったり、何より真一郎がモノローグで思っているとおり さくらちゃんの反応がかわいいのですよ。無口で物静かだけど健気でしかも全体で愛情 表現をするので。発情期のギャップとかもまたよし。ふと思うけど、さくらちゃんは 今まで発情期のときはどう静めていたのかね。すれ違いイベントで一つだけ印象に残った のは、唯子が実は真一郎のことをずっと好きだったと告白してきたこと。てっきり、 幼馴染とはいえ他のキャラルートとかで彼女が出来てもあっさりした態度でしかも応援 してくれていたので、そういう感情はそれほど強く持ち合わせてはいないと思っていたの ですが、本音は全然違ったようで。これはこれで唯子シナリオを進めるときの楽しみな 伏線となりました。 5/9 Mon. 弓華は誰からのシナリオから進めばいいのかわからなかったので攻略に頼る。とりあえず、 さくらシナリオから分岐する直前まで進めておきました。他にも、見ていなかった BADENDルートを通りCG回収を少しずつ行なっています。さ氷村をあっさりとヤって しまったさくらちゃんは一体どれほどの力を持っているのかな〜。 5/10 Tue. 弓華クリアー。他キャラと違い、恋人同士になった後の展開はなく甘ったるいやりとりも なし。エンディングはハッピーではありませんでしたが、印象に残るよいENDでした。 当時別れることは仕方がなかったとしても、再会時に相手が子持ちで幸せに暮らしている とは、真一郎としては複雑だろうなぁ。でも、真一郎は弓華に会えた喜び、弓華も真一郎 が自分のことをずっと待っていてくれていたことに感動していて、お互い正体はわかって いるのに敢えて名前を言わず今の自分の気持ちを伝えていたのがとても切なかったです。 5/11 Wed. 七瀬クリアー。必ず会えないところや服装や話題が古いこと、旧校舎からあまり出ない ことから正体は割かし早くわかるようなものでした。ストーリーだけを見ればよくある 少し悲しい恋物語なのかもしれませんが、如何せん演技がダメダメでしたね。あまり、 声優さんの演技に文句を言うのは好きではないのですが、ここまでキャラを殺してしまう ほど駄目だったのは珍しいです。七瀬の感情が伝わってこないのですよ。攻略時も やる気があるのか疑いたくなるような腑抜けな演技でした。声をOFFにしてセリフだけ 見ると悪くはないのですが。う〜ん、勿体無い。シナリオとしては小鳥視点やさくら ちゃん視点で後半は進んで、あまり他キャラルートはもとより小鳥自身のルートでも 真一郎のことをどれくらい好きなのか強くは出していなかったのに、今回は本気モードで したね。さくらちゃんに七瀬と付き合うことが真一郎に何をもたらすのか事の真相を 聞いてしまったからだろうけど。それにしても小鳥は真一郎と七瀬の何を見たのだろう。 別に攻略中のところを見たわけではなかったし。さくらちゃん以外には信じてもらえ なかったということは真一郎が見る七瀬とは違った姿形を見たのかな〜。また、さくら ちゃんの優しさと気高い精神を存分に見られたシナリオだったことも満足でした。 七瀬自体のキャラも重たい設定なのにあっけらかんとした性格で、真一郎に負担をかける と自覚していても、校舎を離れて真一郎の家まで行ってしまったり肉体関係を保てたり、 さくらちゃんに抵抗しつつも真一郎のために想いが板ばさみになったりで本気で好き だったのだぁとわかる描写があって普通にいいお話でした。それだけに本当に声だけは 悔やまれます。 5/14 Sat. 唯子を進行中。告白して成功するところまで進みました。普段は凄い脳天気娘で天然 ボケボケなのに、真一郎への想いが出るときは真剣で喋り口調まで変わるのにはやられ ました。フォーチュンリングのこととか唯子が知っているとはかなり意外な印象でしたし。 そういう乙女チックなことにはうといと思っていた私が間違いでした。指輪を通しての お互いの気持ちのすれ違いと接近していく演出が良いです。小鳥がフォーチュンリングの 意味をきちんと教えて上げればよかったのにとも思います。それは期待してしまいますよ。 真一郎が意味を知らずに渡してしまって、自分のこと何とも思っていないと考えて しまったから小鳥とくっつけようと画策したのだろうなぁ。まぁ、真一郎がその態度を 見ただけで感づくはずがないわけで。言わないとわからないわけですから。そこを 唯子のほうからフォーチュンリングを渡すという言葉を使わない方法で自分の気持ちを ぶつけ、その意味を知ったあとの真一郎の行動がかっこよかった。まぁ、どうして いきなり自分の気持ちが唯子に向かっていると切り換えられたのかが脈絡なしだったのが 少しだけ残念でしたが、ともあれこれからどういう関係を築くのか楽しみにします。 5/15 Sun. 唯子クリアー。お二人のラブラブぶりしかと堪能させて頂きました。小鳥のときも そうだったけど、どうやら幼馴染二人のシナリオだけは、恋人同士になった後の波乱含み の展開はないのね。あの展開は結構強引なところを感じますが、ないならないだと逆に 少し単調な展開になってくるなとも感じました。でも同じCG使っているとはいえ、 シチューごとに2人の臨む気持ちがまったく異なっているので、攻略シーンの盛り上がり は良かったです。これだけ連続してシチューが入るのに飽きを来させないのが流石です。 唯子はずっと真一郎のことが好きで、小鳥に対してコンプレックスを持っていたというの が意外でした。普段の3人を見ているとどちらかというと小鳥がコンプレックスを持って いるようにも見えるのですが、小鳥はそういうことを告白していませんでしたし。唯子が 真一郎と小鳥とずっと一緒にいられるように明るい娘を演じていたというわけで、私は この設定に滅茶苦茶弱いです。もうその心境を考えるだけで感情移入してしまいますから。 なので恋人同士になって、思う存分真一郎にときめき乙女モードになった唯子の態度・口調 がとてもよいわけで。でも、小鳥はそんな唯子の気持ちには気付いていたようですなぁ。 逆に唯子は真一郎が小鳥を好きだと思って自分の気持ちをあきらめさせるために小鳥と くっつけさせようと画策していたというのだから健気なものです。 5/17 Tue. ボツシナリオを見る。一番知りたかった小鳥と唯子が名前を呼び捨てにするようになった きっかけの話がわかる。ここだと小鳥も真一郎への気持ちを表に出していますな。話の 展開からして、唯子とくっついた後に何かすれ違いがあったときのイベントのよう。 本編でこれがあったらかなり良かったのですが。他にも瞳先輩の荒々しい過去の話も見る。 あそこまで丸くさせたその主将がどういう人なのかも知りたいですな。嫉妬をすると怖い 性格は元来ある気質だったみたい。怖い怖い。 |