はじめに
感想を書く前に、若干の私のスパロボ背景をば。え〜、私が新作のスパロボをやるのは、実にSS版 「スパロボF完結編」以来のことです。その後の新作は雑誌の情報や、友人からの話&実際に見せてもらったりと、 していてある程度のことは知ってはいましたが、やはり直にプレイしてみないと感想も何もありません。 とにかく、ここで強調しておきたいのは、私がスパロボの新作をやるのは随分久しぶりだ、ということで、 これを念頭に感想をお読みください。 また、これはどちらかというとプレイ感想記を見るための注意事項だと思いますが、私のプレイスタイルは キャラクターの底上げが基本です。スパロボでのプレイ(言い換えればLv上げの仕方)には大きく分けて3つあると思います。 一つはお気に入り優先。二つ目は一軍優先。三つ目は全体優先。お気に入り優先は文字通り、自分が気に入った キャラしか育てないというやつです。一軍優先は戦闘を楽にするのを主眼に、使えるキャラを育てていく やり方。全体優先はまんべんなく育てていくやり方。私はこの中で、二つ目と三つ目の中間あたりの スタイルです。つまり、使えるキャラを育て、例え使えなくても自分がお気に入りのキャラも育てるやりかた です。わかりやすい例えでいうと、私はNTを全員育てます(ファとかルーも)。プレイ感想記でも散々書きましたが、育てるNTを ZZや百式といったMAP兵器搭載機に乗せて、そのマップで経験値と資金を稼いで他のNTとLv差をつけてから、 1マップごとに乗り換えて育てる、という風にやっていきます。 以上の2つ、特に一つ目ですが、を記憶に留めながら読まれるといいと思います。ああ、すいません、 一ついい忘れが。先にこれをいっておきます。私はスパロボファンの中では懐古主義者の方です。 多分、偏った感想がでてくるので。 戦闘シーン リアル・3D・フルアニメーション、何ソレ?と認識させてくれました。やはりスパロボにはSD・2D・ 擬似アニメーションが最高。SD・2Dは文句なしですが、何故フルアニメが駄目なんでしょう。正直、 戦闘シーンがフルアニメなのは、最初見たとき素晴らしいと思いました。スパロボはここまで来たのか のような。確かαのときだと思いますが。でもね〜、私は擬似アニメーションの方がいいです。 一番の決定的理由はフルアニメーションは飽きる、擬似は飽きないということです。戦闘カットできるから 同じではと思うかもしれませんが、戦闘カット自体、本末転倒な気がします。まぁ、戦闘カットには プレイ時間短縮という目的もあるけどね。それにしたって、そもそもフルアニメにしなければいいだけの話だし。 んで、Rの戦闘シーンの話。私の中ではF完は超えたなぁ。音声がなく読み込み時間が短いロムの効果も あるだろうけど、とにかく早いという印象。Fの時は何か動きが堅い感じがあったから。エフェクトやSEも よかった。銃器の出し方やら高速移動の残像、カットインの演出等など。デタポンのFAもかなり頑張って いたと思う。完全再現は流石に無理だったけど、それでも頑張って動かしているというイメージは見れたので 満足。ファンネルの動きはシリーズの中で二番目によかった。ちなみに一番は第三次。後は、シャッフルの技や サテライトシステム、スーパー系の合体攻撃、またオープンゲットや私の念願叶った打ち落としなど、 こうして挙げてみるとやはりスピーディという感想しか出てこない。とにかく流れが早い。 そして、今回最高の戦闘シーンを見せてくれたのは、主人公機ライトニングフレームの最強技。 あれはハマる。次点はDXのGビットツインサテライトキャノンとダイターン3&ザンボット3の合体技。 これらはどちらも爽快感が味わえました。 ストーリー、シナリオ、構成 私は、はなからスパロボシリーズにシナリオのよさなど求めてはいません。さらに阪田さんが抜けた後の スパロボをまったくやっていないし、また阪田さん以外のひとでうまくまとめられるひともいるとは思いません。 無論、阪田さんが関わっていたとしてもダメなのはF完をやってわかっています。 そして今回のRでは、個々のシナリオは楽しめました。私はスパロボ系の原作を知らないので、そちらはうまく 出来ていたかはわかりませんが、電童やナデシコ、ガンダムXなど今シリーズのストーリーに大きく影響を及ぼした 作品は、かなり原作をカバーしてくれたと思います。特に、GX関連の話とMSをほぼ全部出してくれたのは、 やっていて一番嬉しかった。 ただ相変わらず、その個々をつなぎとめるのが下手だなぁと。この部分はオリジナルに偏るのが傾向なのに、 そのオリジナルが締まらない。それが目立つのは敵側のシナリオ。主人公側は後で述べますが、敵の存在がどうも はっきりしない。後、極力避けなければならないオリジナルの原作への干渉が、モロに出すぎていた。 つまり、オリジナル話の原作に対するパワーは弱いのに、干渉度はえらく高い、というのが何度も目に止まり、 萎えることしばしば。 逆に主人公側は適度に干渉しつつ、活躍していたと思います。オリジナルそれ自体も、時流エンジンうんぬんを 抜かせば、楽しめた。そして今回一番の進歩は、やはり副主人公との関係だな〜。第四次やF完(αやIMPACTは知らないが) とは恋人の扱いが別格。いや、Rでは恋人とはされていないのか。とにかく下手なギャルゲーやるより、こちらの方が 断然、話として価値がある。まだ男主人公しかプレイしていないけど、それでも相手の女はかなりいい味を 出している。多分、恋人として描かれていないのが逆にそれっぽい演出になったのかなぁ。最後の最後まで、 2人とも告白しないし。ああ〜、もどかしい。 システム、その他(精神コマンドetc) 何といってもどこでもセーブが便利。敵フェイズにセーブできるのは、セーブ&リセットを多用する私には、 かなりの重宝でした。でもクイックセーブが出来ないのがマイナス。またR+Aボタンでセリフだけでなく、 敵の思考速度も速くなるのは嬉しい限り。戦闘カットと併用すると、直ぐに自軍のターンに戻ってくれて、 楽です。時々動きが速すぎて、見誤ったりもしましたが。後はインターミッションでのマッププレビューかなぁ。 フレーム換装のためにも使うけど、地形をみて次のシナリオの目的地がある程度把握できたのもいい。 戦闘システムでは援護攻撃・防御と合体攻撃が私には初めての体験。援護攻撃も合体攻撃も一度に大きい ダメージを負わせられるという点で戦闘が楽になりました。このあたりは次の難易度で書きます。 精神コマンドは暫く見ないうちに、随分と増えましたね。とにかく必須なのは祝福と応援。私のプレイスタイル にこれほどピッタリな精神コマンドはありません。今までMAP兵器搭載MSにのせるのは、幸運か努力を 持ったキャラだけだったし、そのシナリオのボスを倒すのもやはりそれらのコマンドを持っているキャラ 中心だったのが、この2つの精神コマンドであっという間に問題解決。 ただ不満点も。一つが、キャラステータスで運動性が命中にプラスされないこと。このせいで、後半 相手の攻撃をよけられても、こちらの攻撃があたらないという意味ない行動を繰り返しました。 個人の能力に頼らざるを得ないのは、特にスパロボ系では苦労します。 二つ目が資金。獲得資金が999999でカンストします。確かプレイ感想記で100万到達と書いたことがあるけど、 実はここまでいったことだったのです。というか私は最初、表示がこれでも100万を超えているものだと 思っていました。でも、どうやら違ったようです。そして、一度に獲得できる資金も65535でカンストします。 Fでそれは解消できたと思ったのに。これらのおかげで、改造したくもないのに99万に近づいてきたら、 色々使って改造しなければならなかったのが腹立たしい。 最後が音。でもこれはある意味仕方ないかも。それでも、グラフィックはSSより格段に上がっているというのに、 音がSFCにも劣るチープさってのはね〜。 難易度 「2回行動で援護なしと 援護+P武器だらけのスパロボって どっちが遊んでいて楽しいだろう?」
「二回行動で援護無し→NT爽快アクションゲーム ↑のはとあるところで偶然見つけて、拾ってきた会話です。これのいっていることには同意です。 けど、難易度という点では「援護+P武器だらけ」の方が簡単です。理由の一つとして、どちらの方が 圧倒的物量の敵に対して苦労するかを考えればわかると思います。 とにかくRはかんたんな部類でしょうね。寺田Pも雑誌上で言っていたことなので、別に気にしなかったです。 の割には敵の撤退率が異常に多いのと、増援がほぼ必ずあるのは、やる気をそがれる。増援の方は、 ある意味シリーズの名物とはいえなくもないとして、撤退はやりすぎ。熟練度システムもないのに、なんで あそこまで撤退にこだわるかなぁ。強化パーツもそれほどレアなものを持っていたとは思えないし。 いたとしても少なかったはず。そういうのを撤退させるのはいいけど、プロペラトタンクを持っているやつが 撤退して何がしたいのでしょう。 エンディング、オリジナル エンディングの話をする前に、まずはオジナルの設定から。シナリオはもう前述したので省きます。 キャラデザはかなり好み。敵の幹部にも戦闘でカットインがあるとよかった。フレームはかっこいいのと 悪いのが両極端。しかし、ライトニングの存在で全てを許す。それほどライトニングは強烈だった。 敵のメカデザは私とはセンスが合いませんでした。もうメカではないし、御神像か何か? 攻撃はかっこよかったのにな〜。 そしてエンディング。いつも通りあっさり。せっかく未来に戻れたから、もう少し成長したみんなとの 会話を楽しみたかった。本音をいうと(ストーリーの途中で)恋人同士になってその後の過程まで見たかったな〜。 ここでRの最大の不満点が出現。みんなのLvが出てこない。あ〜あ、Aでは出たっていう情報があったから、 期待していたのに。なんとか二週目をやる気は残りましたが、キャラを育てる気力は消えうせましたね。 まとめ プロデューサーの欄にじっぱひとからげ氏の名前があったので、Lvが出なかったのを差し引いて、 私の中では上の下ぐらいの面白さ。それでも第四次やF完は確実に超えていますが。
2002/9/18 Wed.
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