Milkyway&ver1.8 食中毒編
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概要

メーカー Witch
発売日 2000/7/28
原画 真広雄海、瀬之本久史
シナリオ 悠月魅夜
CAST なし

 

キャラ別感想

□結城倫
やはりイメチェン後が最高でしょう。それまでまったく素顔を隠していたも同然だった ので衝撃はでかかったです。

□鷹梨千尋
もう少し倫が絡んでくれたなら面白かったかも。

□東条恋水
何が何でも虚勢を張るその姿勢が良いです。健治へのアプローチは積極的なのに、健治が 鈍ちんなのと、(健治から見て)子供としか認識できなかった恋水からのまさかの行動に警戒 していたことで、うまく気持ちが伝わらないのがそのギャップもあって面白かった。 旅館での恋水の方からの仕掛けから告白までの流れと、付き合ってからの恋水の態度から、 恋水の健治への好きという感情がにじみ出ていて幸せな気分。

□東条悠
最後の最後まで恋水へのお仕置きに笑わしてもらいました。

□工藤亜由美
妹的存在にはしておきたいけど彼女にするのは怖いタイプ。独占欲が強すぎ。

□御影咲夜
完全ないじられ役。恋水とはとてもいいコンビ。一所懸命でひたむきな可愛さがグッド。 しかし、どんなに頑張っても報われない不幸な面もあり。攻略シーンが一番まともでした。

□高坂繭
成りきった役ではなく、本当の自分から相手に気持ちを伝えようとする、また健治が その大事さを彼女に教える展開はすごい良かったけど、寸止めは絶対に許せない。

□楠本さゆら
サバサバした感じで攻略出来て割と好き。

 

まとめ

好きなキャラクターは咲夜、倫、恋水ですね。咲夜は総合的に、倫は性格と容姿、恋水は 性格が私にヒットしました。全体の感想としては、ほとんど第1回に述べてしまいました。 繰り返しになるかもしれませんが、日常から個別ルートへの繋がりがガタガタだったのが 印象を悪くしています。主人公のポリシーが、据膳食わぬは男の恥、でしたのでそれは それで楽しめたのですが、それまでのせっかくの流れを一気にぶち壊すし、攻略しても 恐ろしいほどの味の薄さで攻略する意味がまったくなく、ゲームのジャンルを履き違えた ようです。単なるナンパゲーだったら相性が良かったのに。キャラの掛け合いは稀に見る ほど面白さが際立っていました。ここまでキャラが立っているのも珍しいです。ただその 反面、共通部分が旅行に行くまでの1ヶ月ほど続くことで飽きも来てしまいますが。本当 に非常に惜しい作品です。恋愛が絡む場面の話をしっかりしてくれていればな〜。それ までの日常シーンでのキャラの絡み合う関係をそのまま持ってこれなかったのかな。倫、 千尋、亜由美を攻略するときはこれに晶も加えてそれぞれのキャラがお互いにシナリオに 入り込んでくれるとか。

(追記)
原画集を見ていたらスタッフインタビューのところで、シナリオから作ったのではなく 外見から作っていった、と書いてありました。だからだろうな〜、キャラがもの凄く生き ているのにストーリーが噛み合っていないのは。咲夜の髪型がリボンのせいでロングだと 勘違いした、と前に書きましたが、設定資料を見ることでどうして勘違いしていたのかが わかる。普通、リボンをするというのは髪を結わえていると思うわけで、さらに咲夜の 場合そのリボンが巨大だったから余計ロングだと思っていたみたい。実際には付けていた のね。こういうのもアリなんですね〜。それと、咲夜の場合は「いじめ」ではなく「いぢめ」 が正しいようで。

 

2003/11/11 Tue.
追記 2003/11/13 Thu.

 

プレイ感想記

2003/11/4

とりあえず、倫をクリアー。ボリュームが少ないな〜。後、かなり惜しい作品ですね。 まずは順に追って感想を。プレイ前には、Piaキャロ系だと踏んでいたのですが、こみパも 少し入っていてビックリ。でも、変なパラメータ上げがないのでそれに困ることはなさ そう。ただ、移動MAPで誰がどこにいるかわからないし、特定の場所にいるみたいでも ないのでその点は苦労します。日常シーンはかなり楽しいです。キャラの表情がアップも 駆使してコミカルに変わり、純愛系美少女ゲームにしては珍しく攻略対象キャラ全員が ワイワイやっているので、本当に終始笑いが止まらないほど楽しい一時でした。私が 知っている限りでは、このように女性ヒロインが全員知り合いで掛け合いをするのは 同窓会シリーズぐらいですよ。ただ、楽しかったのは温泉旅行まで。それ以降のシナリオ 展開ははっきりいって強引すぎ。攻略シーンの日に至るまでの経緯がすっ飛ばされている。 気にしだしてからの2人の反応や、周りの特に幼馴染連中の反応が見たかったのに。千尋 との確執とか。亜由美との修羅場とか。ついでに攻略シーンも薄すぎ。いや、期待はして いませんでしたよ。でもまさかカクテルソフトやkeyより薄いとは思っても見なかった です。今まで私がプレイしてきたどんな美少女ゲームより薄いです。まぁ、それは置いて おくにしても、何故普段の日常にはあれほど多くのキャラを絡ませていたのに、温泉旅行 以降は2人だけで話が進むのだろうか。しかも攻略シーンは、告白したからというより、 成り行き、もしくはその場の流れだし。君たちは何年もの腐れ縁だからお互い何も言わず とも気がわかるのかもしれないけど、プレーヤーを置いてきぼりにするのは止めて ください。夜の星空を眺めていたときに、もう狙っていたとしか思えないほどのタイ ミングで亜由美が声をかけてきたので、これから先は修羅場の連続か、と期待していた のに。どう考えてもメインヒロインであろう倫を攻略するのだから、幼ななじみである 亜由美、晶、千尋は絡ませるでしょう。亜由美と千尋を攻略するときも誰も絡んでこな かったら泣きますよ。まだ1人しか攻略していないのにこれだけ不満が出るのは、やはり 倫がメインヒロインだと思われるからです。本当は、倫は後回しにしようと思っていたの ですが、誰にフラグがたっているのかまったくわからないので、それに途中までほとんど 亜由美と会話していたはずなのに、いつの間にか彼女になっていて結果がこれですから、 これだけ不満があるわけです。日常シーンが極めて楽しいものだから非常に勿体無いと 思うのです。アニメだったら、多少ストーリーが破綻していても、キャラクターたちの 日常描写が良ければ私はそのアニメをつまらないとは思いません。ですが、美少女ゲーム は気色が違うでしょう。特に純愛ゲームはいかに攻略シーン(そのシーンが薄かろうが 濃かろうが純愛系ならあまり関係なし)まで持っていくかが大事なのに。ま、不満はこれ くらいにして、そろそろ倫個人の感想を。もう性格・容姿ともに最高でしょう。ボサボサ頭 でビン底メガネ、しかしふとしたきっかけで倫の素顔を見てしまった主人公が可愛いと 思い、イメチェンへとの流れは私のツボに入りまくり。しかも、コンタクトをしながら 伊達眼鏡ですよ。やべ〜、初めて見るバージョンだ。自分を絶対的に可愛くないと思い、 周りのみんなが綺麗綺麗と言っているのをからかわれていると勘違いするところとか、 今まで気にしなかったのに主人公が他の女の子と仲良くしているのを遠巻きにあるいは 至近距離で面白くない反応を示したり、主人公の視線が今までと違うのに戸惑い今まで だと考えられないくらいに恥ずかしがったり、関西弁だし、もう最高ですな。イメチェン する前から倫は健治のことを好いていたのだろうけど、その思いはずっと閉まっておく つもりだったのかなぁ。結末自体は好きです。浮気はしてもええけど、最後にウチの ところへ戻ってくれればそれでええ、というセリフは中々言えませんて。こういうあっさ り感は心地よいです。ここまで最高にはまるキャラだからこそ、旅行以降の展開があっさ りすぎて許せないのです。まるでWith Youの悪夢再来。

 

11/5 Wed.

ぬるゲーマーな私は攻略を見ながら、CG回収も兼ねて倫をもう一度クリアー。会おうと 思えばいくらでも会えたとは、ほとんど会っていないのにクリアーできた前回が不思議。 ただ感想は変わらない。やはり温泉旅行以降の展開が不満。星を見に行った次の日に攻略 する流れもおかしいけど、攻略した後に直後の後日談もなしにエピローグに行くのは さらにふざけています。キャラの魅力は最高級なのにな〜。

 

11/6 Thu.

亜由美、繭、恋水をクリアー。亜由美は、倫と違って攻略後の2人の関係をやってくれた ので安心しました。ただ、攻略に至るまでの経過が恐ろしいほどあっさりしていたので、 一瞬何が起こったのかわかりませんでしたが。繭は正直わからない子です。というより あれでは攻略とは言えない。気持ちを聞く手段として使ってはいいけど、何故その先まで 行かなかったのかなぁ。成りきらないと自分を出せない性格から、本当の自分から気持ち を伝えようとする展開のよさを見せようとしているのはわかるのだけど。今回の中では 恋水が一番楽しめたかな。徹底的に素直でないのが良い。振り向かせたいのに素直になれ ない、だからこそ一瞬出る本音がまたたまらない。総合的にこの主人公、相手の気持ちを 考えていると言うより自分の欲望を最優先していますね。別にこれ自体は構わないの ですが、それによって流れが唐突に感じたりするは、元々シチューは濃くないはで、あまり よろしくない。はっきり言って、真面目な恋愛シーンになると途端にストーリー展開に 強引さが見られるようになります。

 

11/7 Fri.

悠、さゆら、千尋をクリアー。もう攻略への過程とその後の展開については諦めるしか なさそう。悠さんは海岸で千尋や亜由美のことを言及していたのに、何事もなかった ようにくっついてしまった。くっつく結末そのものは私が狙ったのだからいいのだけど、 どうしてそこで亜由美と千尋のことを言ったのかな〜。そういうことされると、もしか してこの2人が障害になりうる展開を期待してしまうではないですか。肝心な所を必ず恋水が覗いて いたのには笑いましたが。ラストの結婚式も含めて本当にいい姉妹です。さゆらさんも 同様。あれほど主人公に亜由美のことを聞いていたのは何だったのだろう。衝突らしい 衝突もなし、さゆらさんと話している時に亜由美が嫉妬するぐらいだからなぁ。それを 除けば、攻略シーンに入る過程はましでした。悠さんにも言えますが、こういうとき キャラが大人の女性だとわかりやすいです。恋愛関係よりも肉体関係で気持ちの伝え合い が出来るので、多少お互い好き合っているかどうか確認しなくても割とドライにことが 運ぶから。ただ、2人とも初だったのがウケる。悠さんはわかることだけど、さゆらさん までそうだったとは(状況証拠だけで決定的な証拠はないけどね)。部屋に誘われて一度は 拒否したけど、その後決心して戻ってきたやりとりは好き。千尋は、う〜ん、この子も よくわからない子です。昔付き合っていたというので、どうしてそこまで健治のことを 思っているのかをしっかり描いてほしかったなぁ。健治のこの質問にあまりにもあっさり 答えてきたので唖然。それにしても、千尋との思い出にあった初攻略のシーンは、まんま 行動が亜由美のときと同じでしたね。好きなのかどうか考える前にまず体ですか。

 

11/8 Sat.

咲夜、晶をクリアー。晶は主人公の妹なので攻略は出来ませんでしたが。話もなんだか よくわからず。前半は主人公視点だったゲームの内容を裏から見れば実は、という展開で それなりに楽しめたのですが、いきなり謎のキャラが出てからはチンプンカンプンでした ね。咲夜の方は良かった。最後の最後で女神が残っていたようです。ようやくまともな シチューが出てきました。攻略に至る過程も一番自然に感じられましたし。逆に言うと、 ストーリー展開上他のキャラと違い山がなかったから目立たなかったというのもあるかも。 まぁ、まともと言ってもこのゲーム上の中での話で、客観的に言えば並の下ぐらいです。 それでも店の中に夜の光がかすかに入ってくるという幻想的なCGも良かったし、よう やく制服シチューが出てきたし(亜由美のときもあったけど、あれは主人公が強引だったし 何より着替え中だったから原型を止めてなくて不満でした)、最後にフキフキをしてくれ ましたし。咲夜の性格からして普段は泣き虫でいじられ役なのに言うときは言うのが、 しかも自然にそれこそ普段の態度からは考えもしないぐらい意思が強い感じで言うのが、 心に残りました。そういう意味では告白シーンが一番の印象。ビジュアルもよかったな〜。 私、彼女ことを大きなリボンのせいで髪型がロングだと勘違いしていました。海に潜る シーンと攻略シーンで実は長いのはもみ上げの部分だけだったと気付く私。それでも激 可愛いのでOK。

 

11/10 Mon.

ここからはMilyway Ver1.8 食中毒編の感想。声が付いていました。千尋の声は正直 合っていませんね。この人の声自体は嫌いではないですが、キャラには合っていない。 どちらかというと悠さんの方が合っているような気もします。話の内容は「1」から「2」の 間の4年間を埋める為のシナリオで、特に感慨に耽るような思いはなし。健治と倫の 結婚や亜由美との愛人関係までの経過、繭のバイトを辞める理由など、あまりにも あっさりしていて相変わらず真面目な展開を深くやってくれませんね。特に亜由美との 件は健治との間でどういうやりとりがあったのか見せてくれてもいいのに。亜由美も 自分の願いがもし叶えられたら周りにどんな影響があるか考えなかったのかなぁ。 それよりも一発妊娠ということは、いくら亜由美でも自分の体の調子ぐらいわかるの だから、わざとアノ日を狙って健治にお願いを聞いてもらったのではないかと邪推して しまう。本編で亜由美と付き合いだしてからの彼女の変化を見ているとそう感じずには いられません。咲夜の髪がロングになっていて可愛さに磨きがかかっていたけど、 そのバージョンだと立ちCGが前より小さく表示されていて勿体無い。

 

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