グリーングリーン
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概要

メーカー GROOVER
発売日 2001/10/5
原画 片倉真二
シナリオ ヤマグチノボル、桑島由一
CAST
中山さら(千歳みどり役)、藤巻恵理子 (朽木双葉役)、 満中由紀子(朽木若葉役)、
鈴木砂織(美南早苗役)、鈴木麻里子(飯野千種役)

 

キャラ別感想

□千歳みどり
散々、プレイ感想記で書いたので、特に多くは語りません。みどりが自分の正体を明かす シーンが最高ということで。

□朽木双葉
普段は強気な性格なのに、惚れた弱みには何とやらで急にしおらしくなる展開は個人的に 大いにツボ。しかも彼女の場合は男性と話すこと自体が実は苦手だったというオプション 付だったので効果倍増。泥レスの後のシナリオが全てでしょう。さりげなく(といっても 祐介が鈍感だから結果的にさりげなくになっているだけど)祐介の好みを聞き出そうとして、 次に会うときにその聞き取ったことを反映してくるのが良い。それでも自分の気持ちに 気付いてくれない祐介に向かって放った「わたし、アンタに毎日想いを伝えているのよ」、 というセリフが一番印象的でした。そうそう、最後に投げた花の花言葉はネットで他の 感想サイトを巡って調べてみたら「再会」の意味だそうです。

□朽木若葉
鈍感な祐介が珍しく好きだと自覚したキャラクター。今までにない感情を好きだと理解 したときからが本番。

□美南早苗
制作陣の徹底振りに脱帽。体操服ブルマで攻略したかった。

□飯野千種
何と言ったって、グリーングリーンとしてのグラウンドでの告白、そしてラストの ラジオでの、ずっと待っているよ、が直球ストライク。

 

まとめ

基本的にどのキャラも好きですが、キャラだけで見るなら双葉が一番。シナリオを 考慮するなら千種先生と早苗ちゃんが良かったなぁ。小みどりの攻略ルートも出来れば 欲しかった。早苗ちゃんを攻略できるのだから、攻略させてくれと言いたい。後、番外 として天神が最高でした。その小みどりと3バカのおかげで、普段の日常イベントも 笑いながら進めることが出来ました。流石に何度も繰り返していくと飽きますが。この 作品の特徴を一言で表すのならやはり青春という言葉がぴったりだと思います。みんな 若いからね〜。もう男どもは突っ走りすぎ。祐介のここぞというときの行動がかっこ よすぎ。どのシナリオでも告白シーンは心に残るほど良かったですし(うまい言葉が みつからないな〜。感動したとか切ないとかありきたりな言葉しか思いつかない)。 エンディングが単純なハッピーエンドではなかったのも、余韻に浸るもので決して後味が 悪いものではなかった。早苗ちゃん以外は。早苗ちゃん以外は別れがあっても、その先の 出会いがある展開を匂わせる終わり方で、実際に会うところまでいかないのが妙にいい。 今回、攻略シーンについてほとんど感想を述べなかったのは意図的です。純愛・恋愛ゲー の攻略シーンが薄いことは百も承知だったし、実際にこのゲームの攻略シーンも並ぐらい でしたから。そのシーンはソフトとハードの2種類あったけど、どちらかが主導権を 握るか、あるいはどちらかが積極的になるだけでCGは変わらないから、ソフトだから 薄い、ハードだから濃いわけでもなかったし。後、CGがアニメ塗りだから、日常イベント のCGには合っていても攻略CGには合っていませんでしたね。それがまたどうも興奮度 を高められない原因だったかも。 ただ、攻略中に今まで選んできた選択肢によって、攻略ヒロインがそれに 合わせた話をしてくれるのは、結構盛り上がるものでした。↑のCASTは確実ではない ですが、アニメ版、PS2版、そしてCDドラマ版まで全て同じ人がやっているし、私の耳 からでも男性陣は同じ、千種先生と双葉が同じなので、多分全部同じだと思います。今、 後悔しているのが、このゲームをやってからアニメを見れば良かったと思っていること。 そうすれば、例えばアニメ版ではあまり活躍がなかった早苗ちゃんや若葉ちゃんに対して も違った見方が出来て面白かっただろうに。全員クリアーした後に、グリグリのムービー を一通り見てみると、自然と涙があふれそうになりましたよ。原作を知っているとこれほど 印象が違うものだったのか。やはり早苗ちゃんを題材にしたのが多かったですね。

 

2003/10/12 Sun.
修正 2003/10/14 Tue.

 

プレイ感想記

2003/9/25 Thu.

来週でアニメも終わるというのに今さらな感があります。とりあえず、OPを少し過ぎた 辺りまで進む。アニメの方の絵で見慣れていたので少しばかり違和感が。こちらの方が 元なのに変な話です。立ち絵がとてもアニメ絵調で、目パチ口パクもあり、親しみやすい。 アニメと設定が違うのは当然だと思っていたけど、何より驚いたのがみどりの性格が凄い おとなしいこと。祐介のことを最初から好いてるのは同じだけど、積極性が全然違う。 これもまた慣れるまで時間がかかりそう。声優さんは男性陣は同じようです。一番星だけ 何か違うように聞こえますが。女性陣は微妙。まだキャラが全員出ていないので何とも 言えないですが、同じと言われればそういう気もしますし、違うと言われればそうだなぁ と思える、そういったラインです。3バカの勢いがまだまだおとなしいので、これからに期待。

 

9/29 Mon.

一通り攻略キャラの顔見せが終わり、3バカも誰を狙うかも決まるところまで進む。 こいつらが狙うキャラはアニメと同じなのね。とりあえず私はアニメではそれほど 活躍が見られなかった若葉を狙っていこうかと思います。天神があまりにも直球で おかしすぎる。

 

10/1 Wed.

歓迎会まで進む。もしかするとフラグ立てに失敗しているかも。若葉を狙っていますが、 プロローグで千種先生を落とすと選択した影響からか、どうも先生と関わり合いが多い 気がします。とりあえず、バッドならバッドでもいいので一度最後まで行ってみようかな。

 

10/2 Thu.

若葉ちゃんにブレスレットを渡す所まで行く。しかし、もう編入期間が終わるまで残り 少ないこの時期にまだ攻略できないとはやはり無理かな〜。グリーグリーンの正体は声で バレバレですな。毎朝毎夜の天神と小みどりの漫才が楽しすぎる。明日はきっとレヴェルアップ。

 

10/3 Fri.

無事に若葉ちゃんクリアー。やられた。不意をつかれましたね。アニメのノリしか 知らないので、てっきりドタバタラブコメディのまま突き進むものだと思い込んで 進めている時に、いきなり泣きの展開を持ってくるのはずるいでしょう。ただでさえ、 涙腺が緩いのに。好きな若葉ちゃんのために花をとってくるところや、保健室での会話は グッと来ました。若葉ちゃんから自分は人ではないと言われても、それでも好きな 気持ちが変わらない祐介はかっこいい。惜しむらくは、(美少女ゲームの主人公には往々に してあるのだけど)鈍感すぎるところ。若葉ちゃんが鈍感なのは事情がわかれば逆に 可愛いとさえ思えるけど、それにしても祐介は鈍感すぎる。保健室のシーンで互いの 気持ちを確かめ合うまでに、君たち何回似たような会話を重ねたのかね。プレイしている 私としてはその間すごくもどかしかった。ただ、エンディングの入り方は良かったのに、 後日談のフォローが薄すぎたかなぁ。女子たちが帰っていく話や、若葉ちゃんが消えた 後に双葉との会話を挟んでもらいたかった。サボテンをどうやって譲り受けたのかとか、 祐介と若葉の関係を不幸になると予め言っていて実際に若葉が消えたことでどう 思っているのか、とかね。まぁ、ここまで文句をつけているのは、それほど良かったから なのだけど。

 

10/4 Sat.

千種先生クリアー。若葉ちゃんのときもそうだったけど、クライマックスでの盛り上げ方 がうまいです。青春しているな〜。特に祐介が鈍感なこともあって、自分の気持ちに 気付いた後の行動が非常に真っ直ぐで好感が持てるのがポイント。まさか駅まで本気で 走りに行くとは思いませんでしたよ。それを千種先生が待っていた展開もまた燃える。 千種先生に迫られてもそれは何か違う、とはっきり言えるところが好きという気持ちを 大事にしているのがわかります。そこがまた子供なのだろうけどね。千種先生はいつ頃 から祐介のことを好きだったのだろう。デートをしたときにはもう「祐介君」と呼んで いたし、エピローグでのラジオの話を聞くとプリント整理の仕事を頼むときには気が あったということだよなぁ。グリーグリーンとして放送を行うようになっていたときか、 祐介に自分の恋愛に対する考えを色々言われたときとか。この辺がはっきりしていれば、 ラストのグリーングリーンの放送での、我慢できなかった、自分の気持ちを隠していた、 という心情の吐露もさらに感動的だったかも。最後、教師という立場から変わっていた のはどうなのだろう。2人とも大人になってからまた付き合おうと約束はしていたけど、 それだとやはり先生という立場がダメだったのが理由に感じてしまいます。例によって、 文句を言っているのは良かった分尚更というやつです。

 

10/5 Sun.

早苗ちゃんのシナリオで、犬が復活するところまで進む。しかし、嘘をついたことが 早苗ちゃんが祐介を気にするきっかけになったとはいえ、その嘘がばれても、確かに 機嫌は悪くなったけど(これだっておかしいよな〜、大事にしていた犬が助かっていない と思ったはずなのに)、その嘘は自分のために祐介がついてくれたのを気付いて、しかも 自分の態度が最低だと思って逆にこちらに謝り、問題ないようになるのはどうなのかなぁ。 進めていていると、天神の気持ちがわからなくはないことに気付きます。特に早苗ちゃん の笑顔は殺人級。

 

10/6 Mon.

早苗ちゃんクリアー。オチがわかっていても泣いてしまう。やるせないな〜。何がやる せないって、このシナリオに限って何故祐介は早苗ちゃんの気持ちに気づかないのだ。 鈍感すぎるにもほどがある。どう考えても、祐介に好意を持っていないとあそこまで 迫ってこないだろうし、最期の想い出作りに体を許したりしないだろう。前者のシーンで、 自分の勘違いかもと思っていたけど、ありえない迫り方だったし。しかも、結局祐介は 自分が早苗ちゃんを好きなのかどうかもわからないままだし。何故だ。若葉ちゃんや 千種先生に対してははっきり気付いたのに。と、まぁ非難はこれぐらいにして、それだけ 私がシナリオの術中にはまっているということ。正直、いつどちらかから告白するのか、 ずっと待ちわびていました。8月1日に攻略するときにどちらかが言うかと思ったのだけど。 最後に星を見に行く時に、早苗ちゃんが高崎先輩との想い出を思い出しながら、精一杯 気持ちを伝えようとしたシーン(結局口は動かせても祐介には届かなかったのも合わせて) はもう涙ボロッボロ。EDに突入してエピローグに入って、携帯の着信音が鳴ったときに 直ぐにオチが読めましたが、メールの文面を見てまたボロボロ。せめて、せめて最後に 祐介がそのメールを見た後の反応を見たかった。ここまで徹底されると感服します。 例えば祐介がもし早苗ちゃんに好きだと言えば、早苗ちゃんはもっと幸せを感じた でしょう。逆もしかりだけど、それをやらずに行くのは生殺し状態です。 若葉ちゃんと違い救いもなかったし。ずっとアニメの早苗ちゃんしか知らなかったから、体は弱いのに ここまで元気なキャラクターだと知って驚いています。天神の赤飯食べは今なら共感 できるな〜。体操服ブルマで来られたらそりゃ何だって許しますよ。

 

10/8 Wed.

双葉クリアー。青春一直線。臭い、臭すぎる。そこがまたいいのだけど。お互い好き 合っていると気付いているのにすれ違う、という展開は新鮮でした。それにしても、 このシナリオでも祐介の鈍感さは爆発でしたね。もう天晴れとしか言いようがない。 早苗ちゃん以上に双葉は迫ってくるのにそれでも気付かないのか。まぁ、おかげで 双葉の積極的にアプローチする姿が普段の態度からかけ離れていてとても楽しかった わけですが。祐介は双葉の気持ちに気付かないのに、さらに優しすぎるその性格がまた 2人の微妙な(?)すれ違いを生む流れになって良い。若葉を絡めたおかげで、お互いの立場に なって考えることが出来たのもうまいです。ここでみどりを絡ませていたら凄い修羅場に なりそうで面白そうなのだけど、そこは小みどりの抵抗で我慢しますか。双葉に関して 言えば声優はアニメ版と同じですね。普段の会話だとわかりにくいですが、感情が爆発 するシーン、若葉との関係を誤解されたシーンや最後のグラウンドでのシーン、での 叫び方を聞くとまったく同じです。花言葉で気持ちを伝えようとしていた双葉がまた 可愛い。祐介のことを好きで好きでたまらなくてあれだけ気持ちを伝えているのに、 全然気付いてくれない、気付いてからも自分の気持ちを告げてくれないことに悩む双葉の 姿がよかったな〜。ラストに投げた花の花言葉はどういう意味なのだろう。

 

10/9 Thu.

みどりクリアー。良かったけど、勿体無いな〜。非常に勿体無い展開。関係がこじれる のが早すぎた、小みどりを絡ませるが遅かった、祐介がどうしてみどりを好きになった のかあまりはっきりしなかった、などなど。途中から小みどりとみどりの関係はわかった けど、それでもみどりが肝心のことを話さずに勝手に祐介に対して当たるからストレスは たまる。こじれ具合は双葉シナリオの方がうまいと思いました。でも、何だかんだ言って も小みどりとみどりが会話するシーンは感慨深げ。祐介を本当に好きなのか悩んでいる 時に、それを自分に聞いて確認する、というのがよくありそうな展開でツボ。せめて、 みどりが小みどりが成長する姿だったことを祐介が知る(その以前の感付く辺りでもいい けど)のをもっと偶然性を出して欲しかったな〜。写真の見つかり方も本当に終盤だった から、尺の関係上今出してみました、の感が強い。みどりの性格が天然入ってしまって いたのも原因かも。表面はおとなしくなっても、根は小みどりの時と変わっていないの だったら、祐介も疑問に思いつつ付き合う流れになったのに、それがないおかげで完全に 祐介は混乱したままだったからなぁ。2人の関係性に気付くのが如何せん遅すぎです。 例えば、小みどりがしょっちゅう祐介のことを好きと言っていたけど、その理由が みどりが告白してきたときと同じだった(逆でも良いけど)、とかして何かしらのシグナルが あったらもっとまとまったような気もします。設定段階で風呂敷を広げすぎたかもね。 他のキャラシナリオと違って、祐介のここぞというときの男らしさがあまり感じられ なかった。いや、みどりに何が何でも会いに行くシーンもあったにはあったけど、祐介が みどりをどうして好きになったのかがイマイチだからどうも盛り上がらない。こう感想を 書けば書くほど、これの原因はやはりみどりにあるように思える。双葉と比較すれば わかりやすいけど、同じように関係がこじれたときに結果的に2人一緒に解決したのに 対し、みどりの場合は1人で勝手に悩んで1人で整理してしまうから、祐介は単に巻き 込まれたとしか思えないのが痛かった。そう考えると、気持ちがはっきりしていた 小みどりの方が私は好きだな〜。それでも、ようやく自分の正体を明かしずっと想って きたことを伝えるシーンは感動的。ずっと好きだった、ずっと待っていたんだよ、の セリフの後に祐介おにいちゃんと呼びかけていたら完璧だったのに。(10/10削除) もうプレイ中は 勿体無い、惜しい、とずっと思っていました。それは設定が私のツボを突きまくるから だろうけど。想い人、待ち人の設定は想像が膨らむから好きです。みどりの場合は、 あまり見かけないシチュエーションだったから尚更。少し古いですけど、きまぐれ オレンジロードを思い出しましたよ。小みどりとみどりの気持ちの変化を見ていて、 早苗ちゃんはもしかしたら祐介に好意を持っていたのではなく憧れだったのかもなぁ、 とも考えてみたり。結局最後まで祐介に子供扱いされていた小みどりと同様に、早苗 ちゃんも祐介にとっては少しそれよりも上の関係としか見ていなかったから、こちらから 告白することはなかったとか。あ、でもエピローグは他のキャラと同様に良かったですよ。 思わずニヤニヤしてしまう王道で気持ちよかった。

 

10/10 Fri.

みどりの2周目をやりました。実は前回感想を書いていて、自分でも何を言いたかった のかわからないほど混乱していました。それに、プレイしていたときも夜中に3,4時間 連続してやっていたので、結構記憶があやふやだったものだからもう一度確認の意味も 込めてやってみました。その結果、みどりの評価が上がりました。彼女の勝手に行動する のに対しストレスがたまると書きましたが、それは彼女がどういう想いで再び祐介に 会いに来たかがわかると逆にその行動原理が理解できる。彼女にしてみれば、約10年も 待ったわけだし、それも写真と名前だけで想い続けていたのだから、みどり自身も言って いたけど憧れの気持ちが表に出すぎて理想が強すぎたのだろうなぁ。それだから祐介に 対しどんどん自分勝手に行動してしまったのかも。でも、それでも思うのが、やはり少し でも小みどりの頃の性格があればみどりも悩まずに済んだし祐介も混乱することは なかったのに。まあ、だからこそ枯れ木のところで小みどりと話して自分の気持ちを 確かめるシーンが映えるのだけど。あ、それとみどりは自分の正体をばらすときに 「おにいちゃん」と言っていました。そのため、前回の該当箇所は削除しました。たった 一度しか言ってくれなかったけど、その一言だけで十分です。ゲームをして気付きました がアニメ版のみどりは小みどりの積極性を受け継いでいたようですな。

 

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