秋桜の空に
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概要

メーカー Marron
発売日 2001/7/27
原画 岩舘こう
シナリオ 竹井10日
CAST なし

 

キャラ別感想

□桜橋涼香
メインヒロインにしてはEDが少し弱かったかな〜。どちらかというと、他のキャラ ルートのときの補足になっている感じがしました。やはり、せっかく恋人関係になった のにその甘々展開が短かったのが残念かな〜。それとあれだけもったいぶった祟りの 原因の伏線も、すずねえの単なる水晶持ち出しだったのが拍子抜けでした。姉バカな ところ、アガリ症なところ、他キャラルートでの靖臣の彼女に嫉妬するところなど可愛い ところはたくさん。

□楠木若菜
通称カミソリアタック。違った。ストーリー展開とカナ坊の生い立ちというか背景にある 設定が全キャラ中一番マッチしていたカナ。それとやはり密かに靖臣を想う気持ちが 健気で可愛いのです。一番初めに攻略した影響もあるかもしれませんが、確かにこの娘の 笑顔は守りたい笑顔でいてほしいという気持ちになるシナリオでした。

□佐久間晴姫
追いかけっこの面白さと、日々の会話での靖臣の馬鹿げた選択肢に毎度笑わせてもらい ました。それを見てからの恋人関係になってからの晴姫の激甘態度に極殺ですな。まぁ、 一番のヒットは聖水を飲み干せたことなのですが。

□小泉ひより
何をやってもドジなところ、特徴のある口ぐせ、そしてどうしてそこまで頑張っていける のか。ひよ先生の高校時代の思い出を語るシーンを見たときは、それまでのひよ先生の 行動が全て繋がるような感覚を受け、さらにその後に靖臣と色々とやりたいことをやる 展開もその背景があってわかりやすかった。なのに、終盤での靖臣の悩みを真摯に受け 止めてくれなかった展開には大いに疑問。これで私の中ではかなり評価を下げました。

□尼子崎初子
やることは面白いが、デカ胸くらいしか覚えていない。

 

まとめ

お気に入りはカナ坊がダントツかな〜。シナリオだと晴姫が結構好き。どうして、 このゲームが本家のONE2よりONE2だと言われていたのかプレイしてみてわかりました。 ONEは浩平のほうがみんなの記憶から消え、靖臣は自身の記憶が消えていくわけですが、 周りに与える影響は結局同じというのが興味深かったです。ヒロインたちのその現実に 直面したときの辛さがよく出ていました。それと日常での靖臣のバカ会話がずば抜けて いましたな。共通ルートで何度も繰り返し見てしまうのでその部分は飽きてしまいますが、 個別ルートに入ってからもどの選択肢を試せるので記憶の欠落が始まるまでは本当に 笑わせてもらいました。それにこの手の泣きゲーのジャンルにありがちなシチューの薄さ も一人必ず特性シチューが用意されていたのがポイント高いです。偏りなしに有名どころ のフェチを押さえていたのが好感。唯一の不満は鞠音と小鹿を攻略できなかったこと。 シチューの揃いからしてこっち方面に力を抜いているわけではないし、展開的にも余裕 だったはずなのに勿体無い。

 

2005/9/11 Sun.

 

プレイ感想記

2005/8/17 Wed.

最初の1日だけ進める。カナ坊の退院祝いをするところまで。さてさて誰から攻略して いきましょうか。すずねえはストーリーの根幹みたいなので最後に取っておくとして、 必ず言葉を2度繰り返すカナ坊から行こうカナ行こうカナ。

 

8/20 Sat.

学園祭の泊り込みが始まったあたりまで進める。多分カナ坊のシナリオには乗っている かと。それにしてもこれ会話が面白すぎます。危なく声を大にして笑ってしまう箇所が多々 あり。靖臣が自身で言っているように発想からしていい意味で頭がおかしいですよ。言動 が突飛過ぎではちゃめちゃだし、それに輪をかけて周りの連中もおかしいやつばかり。 忠介の真面目なのかふざけているのかわからない態度、ひより先生のあまりのドジっぷり、 カナ坊のどこがずれている理解力。というかキリンのパジャマはありえません。腹がよじ 切れるかと思いました。

 

8/21 Sun.

カナ坊クリアー。久しぶりに泣きシナリオと呼ばれるものをやった感じ。靖臣が時々 モノローグで述べていた未来がないことの設定は、いささか唐突な気はしますが、その 設定を使ったカナ坊との触れ合いは上手く出せていました。カナ坊自身が身体的に弱く その過去から精神的にも弱い人間だと靖臣が気付き(というか倒れたところを発見して)、 思い出を作るために劇を精一杯やり、さらに楽しませるために途中で劇を抜け出して 学園祭を回って今までの無理した作り物の笑顔ではないカナ坊の本当に嬉しい笑顔を見て しまったがために、カナ坊の好意に気付きながら自分への祟りから来る記憶がなくなる 恐怖とその結果自分の好きな相手を傷つけてしまう苦痛のためわざと普通に接していたの に、そのカナ坊の笑顔を見られないことのほうがもっと嫌だと自分の気持ちに正直に なって告白する展開は燃えました。そして幸せを得たこの時点から記憶の欠落が始まる 描写が残酷でしたね〜。カナ坊のことだけは忘れたくないという一心がひしひしと伝わり ます。シナリオとしては短いながらもそれまでカナ坊の魅力をきちんと印象づけられた からだと思いますが。最後の力を振り絞った攻略は、まぁ予想通り薄味でしたが、これ系 でまさか剃刀を登場させてくれるとは思いもよらず満足。せっかくの出血大サービスが 会話ウィンドウが邪魔でよく見えなかったのにはかすかに怒りを覚えましたが。きちんと CGだけ見られるようシステムを作って欲しかったな〜。靖臣がものを覚えられなくなって いく過程も結構涙腺がやられましたが、それよりも最初のEDのあとの再会からの展開は もうカナ坊の心境を察するとブワっときました。この娘健気だ。靖臣の記憶が戻るシーン は祟りとご神体の設定がまだわからないのでご都合主義的ですが、それでもそれは奇跡の 一つということで素直に受け入れ。

初子クリアー。う〜ん、カナ坊のシナリオを先に見たからか、エンディングの印象が いまいちインパクトに欠けていたかなぁ。ラスト付近の展開は大きくは変わらないもの だったし。カナ坊のときと違って、靖臣が現れるのも唐突だったし。靖臣が祟りを受ける きっかけとなったご神体がある神社の娘というのに、それが活かされたのが初子が靖臣 から引き離されたシーンだけだったのが残念。その設定の核心に迫ることでもやるのかと 思っていたのですが。カナ坊のときと違って事情が全部わかっていたので、その点も インパクトにかける要素だったのかも。初子が靖臣を意識しだして学園祭の紀藤さんの 願いを渋々受けたり、カナ坊に恋愛相談したり、本気の気持ちを伝えるために体育祭を 頑張ってみたりと、普段の初子からは考えられないしおらしい姿は可愛かった。恋人に なってからのすずねえとのバトルがまた受ける。このノリで行ってもらえばよかったけど、 駆け落ちまでやられると流石に冷めてしまいます。の割に、シチューは妙に変態チック なのがマジェスティック。牛乳出すぎで笑える。まぁ、こういう雰囲気のゲームだと 攻略シーンは速攻で終わってしまうとってつけたようなシチューを連想させますが、そう ではないのがそれなりに楽しませてもらえるようで救い。

 

8/26 Fri.

晴姫を進行中。学園祭前日まで進む。この主人公はやはりバカですよ。もう毎日の追い かけっこを爆笑しながら見ています。それと靖臣が選択する選択肢の数々。少し調べて みたらこのゲームBADエンドがないようで、そのキャラルートに乗ったらどんな選択肢を 選んでも大丈夫そうなので、遠慮なくふざけた選択をして楽しんでいます。ありえない 選択肢を選ぶと靖臣が「本当にいいのか俺」と自身に問い掛けるのが面白い。晴姫が どうして靖臣をあそこまで毛嫌いしているかの理由はまだわかりませんが、雰囲気的には 水泳が絡んでいそうですな。

 

8/27 Sat.

晴姫クリアー。仲直りしてからの晴姫の猛烈乙女チック妬きもち態度には、露骨だと思い ながらもよい。まぁ、武彦繋がりで共感があったことで靖臣が晴姫を通して武彦しか 見えていない状況が強かったこと、靖臣がそんなことをするはずないのにことあるごとに 嫌われるのではないかと不安がる晴姫など違和感が大きいところもありましたが。後者は 晴姫のそれまでの性格を見ていたからかもしれません。自信がないのに一途なところは 結構惹かれる部分かも。靖臣が武彦の影から晴姫自身を見るようになった過程をもう少し 演出してくれたら、というより約束の対決をやってくれたらスッキリしたのですが。 初子と同様に靖臣の記憶が消える前から事情を聞いていて、かつ初子のときと違いその 消えていく経過を共に学校生活を過ごしてきたのがまた辛い。自分のことを忘れてしまう 可能性を無意識に否定していたのがまた辛い。靖臣が消えてからすずねえと接触して、 しかも一度靖臣に会いに行っているのが、またカナ坊のときと同様に厳しい現実をつき つけられて、そして伏線としてあった靖臣が記憶を失う前に書き留めた日記の演出が 細かい内容までは描写してくれなかったけど、最後の一言は本気で涙腺緩みました。 他2人と例に漏れず、この娘も何故か微妙に凝ったシチューを提供してもらえました。 スク水+聖水+飲みは一撃必殺。声がついていないのに、効果音はしっかりとついていた ことには歓喜乱舞。短いシチューながらもエッセンスがつまっています。それにしても 容姿といい性格といい終始脳内ではCANVASの恋ちゃんの声で晴姫のセリフを変換していました。

 

8/28 Sun.

ひより先生クリアー。前半は完全に小鹿のペースでしたな。キャラが強すぎで、ひより 先生はどちらかというとサポート役でした。ドジはいつもどおりでしたが。何度も告白 のシチューを考えて実行しては失敗する繰り返しギャグはツボ。ひより先生の過去を 聞いてからはどうして靖臣に好意を持ったのかわかりやすかった。シチューは伏線で 散々尻デカとあったので予想通りそういう感じ。個人的には両方の始発を経験するよりは、 わざと後ろ側だけを頂くほうがシチュー的には美味しいかと。ひより先生のキャラ自体は、 子供っぽいところが多く親しみが持ちやすいのですが、惜しいのが恋人関係になってから 靖臣が本気の気持ちでひより先生に記憶のことを話したのに信じてもらえなかったこと。 あれだけ小鹿とも約束して靖臣の心の傷を癒す、ずっとこれからはそばにいて寂しい思い はさせないみたいなことを言っていたのに、一番肝心なときにさらっと受け流したのは 印象が悪かった。勿体無い。

 

9/3 Sat.

すずねえ進行中。学園祭の泊まりが始まったあたりまで進む。手錠で離れられなくなった イベントは大いに笑わせてもらいました。トイレの場面はCGがなくて残念だったけど 画面が何もないなかでの擬音だけが表示されるというのも想像力をかきたてられて風情が あります。

 

9/4 Sun.

引き続きすずねえ進行中。学園祭も終わりお互いが意識し始めたところまで進む。靖臣の 女装のほうが自分よりモテることに怒る構図はすずねえの性格からして意外だったな〜。 靖臣のために男からの告白を断っているのだろうけど、声をかけられること自体は 満更ではないのね。でも逆に、それが普段仲が良すぎて気付かないようにしている気持ち が出てきたときのすずねえの恥ずかしっぷり慌てっぷりにニヤニヤしてしまうのです。

 

9/11 Sun.

すずねえクリアー。ちょっっっっっっと恋人になってからすぐに記憶の欠落が始まる展開 になって不満だったな〜。まぁ、毎日のドタバタ姉弟関係を見られて、それが恋人同士の それと比較しても劣らないものだったのでいいのですが。靖臣に本気の気持ちをぶつけ られていつもの姉でいられなくなって動揺し、しかし自らが靖臣に過去にしたことを今も 背負い続けてその気持ちに応える資格が自分にあるのか悩み躊躇する。でも、それでも 靖臣が自分のすべてでありそれなしでは自分ではなくなるほど大好きだったと。この展開 自体はすずねえの叫びが聞こえてきそうでとてもよかったのですが、どうしてすずねえが そこまで靖臣のことを好きなのかが最後までわからなかったので違和感はあるのです よね〜。いや単に好きならいいのですが、そこまで自分の半分と考え靖臣に関する記憶を 消し去るようお願いするほど想っていたのはよほどのことがないと。靖臣がいなくなって からのこのときのすずねえの独白は心が痛むものでした。でも、自分のせいで靖臣が両親 の記憶を失ったと考えて、罪を意識していたことからはどうしても結びつかない。EDで 今までどうして靖臣の記憶が戻ったのか、その種明かしがわかるわけですが、あのラスト が始まったとき、おいおい二人ともお互いがわからずに付き合って終わりですかと一瞬 思ってしまいましたよ。肝心の特性シチューのほうは塩持ちだったようで特殊系では なくて意外と正道でしたね。量が半端ではありませんでしたが。

オマケシナリオもクリアー。やべぇ、今までのストーリーがすべて吹っ飛ぶくらい印象が 強すぎて大笑い。メイド部、特性レンジャー、姉恋、パンダ、もうおかしいほど揃いすぎ。 特にそれぞれのシチュー時の特性を引き合いに出して、必殺技にもなっていたレンジャー 話は大ウケでした。

 

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