概要
メーカー SAGA PLANETS キャラ別感想
□神崎七海
□佐伯美月
□須藤澪
□月島花梨
□仁科弥生
□樋口若菜
□月島野花
□ライム・リーガン まとめ キャラで一番良かったのは澪ちゃん。その魅力は散々感想記で書きましたので、ここで 敢えて述べることはありません。シナリオだと断然NANAのトゥルーかな。この シナリオだけ他と違い強引な展開もなければ、主人公のよくわからない思考も出てこない ので。NANAとケンカをするイベントは必然的な流れでしたし。全体的に見ると、主人公 が女の子を攻略するタイミングが笑ってしまうほど瞬間的なので、最初はかなり違和感が ありましたが、よくよく考えると純愛恋愛系の美少女ゲームはそれが当たり前だったとき もあるので、直ぐになれました。むしろ、その後のシナリオ展開で、きちんとそういう 行動を主人公がしてしまったことを踏まえて進むのには好感が持てました。ただ、何度も 言うようにNANAのダークルートが中途半端だったのが残念でしたね。(純愛・ダーク 含めて)各々のシチューが全て並もしくはそれ以上だったので、そういう意味では凄いと 思います。テキスト表現が似通っているようで違うし、状況説明の仕方が、単に主人公と ヒロインの掛け合いで終わらず、どうなっているのかというのを文字で出来るだけ詳しく 描写しようとしていたのでとてもわかりやすかった。立ち絵の貧弱さもイベントCGには 波及しておらず高水準のものでしたし、私は色々と(特にプレイ期間の後半は)不満を挙げて いましたが、裏を返せばそれだけ良い所もあったというこです。クライマックスの場面で 必ずかかった「約束」というBGMがとても耳に残りました。
(追記)
2003/12/25 Thu.
追記 2004/2/14 Sat.
プレイ感想記 2003/12/9 Tue. 2日間だけやる。そういえばこれが電波系ソングのはしりだったのをOPを見て思い出し ました。今聞くとそれほど大した歌でないと思えるのが、自分の感覚が麻痺している証拠 でしょうか。いきなりNANAが押し掛けてきてしかも迫ってきたのには驚きですよ。 主人公は羨ましいな〜。ただ、主人公もパニクっていたし、NANAも勢いだけで来ただけ だから、それほど興奮するシチューでもなし。むしろ、ここまで執着してくると少し怖い と思いかけたのですが、部屋に戻って主人公の行動を選択する画面にて
勉強する 危うく速攻で上から2番目を選びそうになりましたが、メインヒロインは最後にとって おくので我慢。標準設定のフォントが何か懐かしいと思っていたら、↑の選択コマンドの 出現。もう、DOSゲーの臭いがプンプンするにょ、とか言ってしまいそう。 まずはパン屋の娘から狙っていきたいと思います。 12/10 Wed. 花梨・野花ルートの分岐するところまで進む。1日が短いのでサクサク進むのが好感。 毎日例の選択肢が出るので、選ばないのはストレスが溜まります。 12/11 Thu. 花梨クリアー。とてつもない唐突な展開でした。ついさっきまで頭を撫でてなぐさめて いたのに、次のシーンでいきなり攻略CGだったのには、思わずギョッとしましたよ。 でも、きちんと主人公が流れで花梨ちゃんを抱いたことを悩み、はっきりと答えを出さ せるようにした展開は良い。ただ、NANAが部屋を出て行くのは花梨を攻略する前の ほうがタイミングは良かったような気もします。攻略後だったわけだけど、まだ主人公が NANAに未練を残しているような気がして少し後味が悪い。それに、別に主人公はNANA と恋人関係になったわけではなかったのに、いつの間にかそういうことになっていたのが 違和感。花梨のシチューは、う〜ん、どうなのでしょう。別に可もなく不可もなく。 テキスト描写が非常に細かかったので、飽きはしなかったかな。 12/12 Fri. 花梨・野花ルートクリアー。姉妹丼ご馳走様でした。この主人公、おいしすぎるな〜。野花 の悩みを聞いてあげて、冗談だったのに本気にした野花を攻略できるとは。姉の方が花梨 よりプロポーションもいいし、(これは他キャラでも言えることですが)立ち絵はかなり貧弱 だったのに、イベントCGだとまったくそんなことはないし、何より積極的なのは良き事 かな。花梨の恥ずかしがり屋もそれはそれで楽しいのですが。相変わらず、攻略に入る 過程が唐突ですが、後々にフォローが入りますし、元来美少女ゲームはこういうものだし、 ストーリーは花梨のをやってボリュームも少なく並程度なので今では納得済み。主人公が 女の子を攻略することを目的に行動していたらもっと良いのですが、それは私自身がその ように選択肢を選んでいるわけだし、今回の花梨・野花ルートだと主人公もダーク系になる ので特に問題はなし。こちらのルートだと花梨のシチューが、CGは同じだけどテキストが 違うものになるというもので、正規ルートと違い、主人公が花梨に対してまったく容赦 ないのがウケる。嫌だ、とか、優しくして、と言っているのに聞く耳持たず。腹痛い。 野花さんは、風呂場のときのようにおさげを解いた方が魅力的ですね。二股がばれた ときのシーンは結構面白かったな〜。主人公はどちらも取るのかと思ったけど、まさか 居直って姉妹達の希望を聞くとはね。結果的にどちらも取れたわけだけど。姉妹丼が エピローグだけだったのが少し残念。主人公にお目をかけてもらおうと必死に努力する 姉妹を見るのは、どの姉妹丼でもおいしいシチューです。 続けて弥生先生もクリアー。見事に騙されました。まったく気付きませんでした。教え子 との関係で先生を辞める展開は王道なので、今回もまた何年後かに会えるのかな〜、と 思っていました。ところがいきなりの正体にはかなり驚きました。よくよく考えると、 先生を攻略した後、寮に帰って来たときに伏線はありましたね。声優さんの演技に感服 です。私の経験上、ある意味史上最強の眼鏡っ娘(いや娘と言えるほどの年ではないから 眼鏡女性か)。教師という肩書きも捨て難いですが、割烹着姿の眼鏡なしはクリティカル ヒットですな。そして、やはりおいしすぎる主人公。たった2回の補習と、しつこい同僚 教諭を追い払って、弥生先生の気持ちに優しく接しただけで頂けるとはな〜。このゲーム は、攻略する過程は恐ろしいほど急激展開ですが、その後のシナリオがそれを踏まえて 進んでくれるので、今回の弥生先生の件もその場の雰囲気で致したことを2人とも後悔 (まではいかなったわけだけど)して悩む(先生は悩んでいた)様子が良かったです。先生の ような大人の女性は、肉体関係と恋愛感情を分離できるからサバサバしていて、正体が バレた後の話し合いは彼女の主人公に対する優しさが出ていて、とても嫌な気持ちには なりませんでした。でも、主人公が2年もの間待ちつづけられたのは当然だとしても、 いくら主人公が優しかったとはいえ弥生先生がこんな短期間の触れ合いだけで主人公を 見守り続け好きとう気持ちを持ちつづけられたのは凄いな〜。それとも、主人公に対して、 私のことを何とも思わないこと、と約束したのは一時の気の迷いだと気付かせるために わざとで、本気で待ってくれるとは思わなかったからこそ、惚れてしまったとか、色々と 考えてみる。エピローグのシチューは、本当にシチューネタで笑いました。劇団員同士 なので、あれやこれやと想像が膨らむ毎日を送っていると思うと羨ましい。 12/13 Sat. 澪ちゃんのシナリオ進行中。某こみ○のとあるキャラに外見はそっくりなのに、性格は 正反対で面白い。お堅いイメージがつきまとっているも、ジッと見つめられたり、本気で 向き合って話すと恥ずかしがる所がミソ。 12/15 Mon. 澪ちゃん、ダークサイドルートクリアー。笑い死にしそうになりました。ゲーム中、 主人公が言っていたけど、喉の奥から自然と湧き上がってくる笑い、という正にそのよう な感覚。流石に、いきなり攻略過程に入るのにはもう慣れましたが(それでも今回も恐ろ しいほど瞬間的)、次の日に前日と同様に自分の気持ちだけ一方的に伝えて、逃げようと するのを澪ちゃんの気持ちがきちんと説明になっていないから攻略する展開には笑う。 澪ちゃんはきちんとまだ自分の気持ちがわからない、と言っているのに(いや、それでも 前日も半ば強引に攻略されたのに完全な拒絶もしないのは、それまで見せられてきたこの 娘の性格からしておかしい気もするけど、あえて無視します)、それでは納得しないこの 主人公はある意味最強。しかもここまでは純愛ルートと共通なのもウケますな〜。そして、 その次の日で攻略するかしないかの選択肢で分岐するわけで、当然まずは攻略する方へ。 もうこの時点だと、主人公の性格はパニックなのかどうかわからないけど、どうして 気持ちを伝えているのに澪ちゃんははっきりと答えない、とイライラが募り完璧に強制 攻略に。でも、主人公も言っているとおり、嫌なら嫌だとはっきりと拒絶すれば良かった のにね〜。まぁ、もう遅いのだけど。次の日には主人公は完全にキレてしまって、澪 ちゃんをただ征服するためだけに攻略し、本当に嫌がったのに最早許さない。私は、勿論 ここはとても美味しく頂いたシチューでしたが、それまでのこの娘を攻略するシチューは ほとんど強引なのでこれ以降のシチューも含めて、嫌だ、ダメ、どうして、こんな、痛い、 許して、お願い、やめて、といったようなセリフ一つ一つが極上のスパイスになりました。 声優さんの言い方が非常に上手く、はじるすのしおりちゃんの声の人と同種で、振動させ ながら声を出すのが作り物ではなく自然に聞こえます。この日からの主人公の行動力は 天晴れ。化学室だけの行為では満足出来なかったからといって、女子寮まで行って呼び 寄せてもう一回、次の日には澪ちゃんの部屋にまで忍びこむのだからやります。そこでの シチューが一番美味しかったなぁ。忍び込んだ理由が澪ちゃんを攻略することだからか、 入るなりいきなり縛り上げるとは。もう最高。そのまま下の下着を口に突っ込み&目隠し、 足をパイプにくくりつけて四つん這いですよ。しかも、このCGが出るタイミングが、 部屋に入ったという記述(このときはまだ背景はブラック)の次にクリックしたらこれだ もの。これを見せられたらもう笑うしかありません。小躍りしたくなりました。澪ちゃん はここでは完全に拒絶の意思。しかし主人公は容赦なし。他の住人がやってきてどうした のと聞いてくるのを、冷静に受け答える澪ちゃんにイジメを課すというのは美味い。定番 シチューだからこそ美味い。エピローグではもう壊れてしまって、普通に快楽を求める 存在に成り下がっていたのがつまらない。↑の澪ちゃんの部屋に侵入した時に、主人公が 澪ちゃんを支配、所有したという満足感を得ていたけど、正直私はそうは感じなかった な〜。特に落とした、堕ちた描写はなかったのでそういう意味では不完全でした。だから、 エピローグへの繋がりはさほど楽しめず。確かに、理想の玩具にする、というのも面白い ですが、やはり嫌がっている時が一番楽しいわけで。 12/16 Tue. 澪ちゃん純愛ルートクリアー。前回とは違う意味で笑いが止まりそうにありません。 慎吾風に言えば、本気でかわええ〜、ということで。ダークサイドでどうして澪ちゃんが 嫌々ながらも完全に慎吾を拒まなかったのも、こちらのルートで慎吾に対してどう反応 していいのかわからなかったと聞いて、何となく判明。澪ちゃん自身は、動物園での 行為はいい雰囲気に流されたと思っていたみたいで(このゲームはこのようなのばかり だな〜)、どう接していいのかわからなかった、つまりは澪ちゃん自身慎吾を意識していた のを気付いていなかったよう。2人で話し合った後のラブラブぶりは堪らないです。この娘、 基本的に積極的な女の子なのね。澪ちゃんの家に行ったときの、自分から誘って慎吾が 澪ちゃんの身体が心配と言ったのに対し、私に恥をかかせないで、と言ってフェラーリ してくれたり、先生に進路のことをほっといてと言った後に、自分から図書室に誘ったり、 しかも勝負下着でそこを慎吾に突っ込まれたら、バカぁそんなこと言わないでよ(私に言わせないでよ、だったかな)、ですよ。 テンプルが揺さぶられるような直撃を受けました。性格も前述したように可愛いからツボ。 お堅いイメージは何処へやら、段々と仲良くなってきて慎吾を挑発したり誘惑したりする ようになるのに、それを受けて慎吾が真面目に愛情表現をすると途端に恥ずかしがって 押し黙ったり、文句言ってきたり、マジかわええ〜。強気だからか、自分の本当の気持ち を話さないでいるところに、慎吾が代弁したりすると、必死で否定するところとかも。 告白してくるときには、勇気を振り絞ってくるのだけど、私、あなたが、好き、と核心に 迫るセリフが近づくと声が小さくなったり。一度も攻略せずにクリアーできるルートの プリクラを取るシーンとかも好きだな〜。2人の関係が一番わかりやすく描写しているので。 とにかく、純愛ルートでも攻略シーンが普通に良く、回数も5回と多かったので大満足。 12/17 Wed. 若菜ちゃんクリアー。美月ルートからの分岐だからか、アピールする場面が少なくて、 キャラもストーリーも少し弱かったかな。攻略すると少し後味の悪い結末なのが納得 いかなかったけど。誤解も何も、あの状況で理性がプッツンするのは当たり前かと。 12/18 Thu. 美月クリアー。最初に公園で強制攻略されたのは嫌がっていなかったのかい。ただ恥ず かしがっていただけとは、それ以降主人公を避けていたのは若菜のためであり、自分の 気持ちが主人公に向かないようにであり、そうすることで主人公が自分を気にかけない ようにしていたのか〜。てっきり、嫌われていたと思っていたけどまったくの逆だったと。 あの状況で攻略してしまった主人公を見るとそう思いたくもなります。凄まじき屁理屈 というか論理のすり替えでしたから。トゥルーで美月を庇って自分が悪い人間なのだと 見せかけた演技はかっこよかったなぁ。その後、美月が、好きになった人の言葉はどんな 言葉でも信じてしまうのよ、というセリフも印象的。ただ、トゥルールートのブルー攻略 より、ノーマルエンドの図書館でのシチューの方が個人的にはご馳走様。 12/19 Fri.
NANAのダークルート進行中。毎日お食事があるのは幸せだな〜。しかも、コマンドが
最初3つでレベルが上がるごとに最大5つまで増えるようだから、今のところ同じ
コマンドを選んでも全部違うシーンになるので飽きない。NANAは攻略中三つ編みを
下ろすし、しかも短パンといった男ものの格好をしているわけだから、とてつもない
ギャップがあり、CGも他のキャラと比べて一番気合が入っているのではないかと思う
ぐらい立ち絵のNANAとは明らかに異なるほど可愛くなっていて、かなり楽しめます。
最初の夜は、暗がりだったのでよく見えなかったのですが、2日目からはそんな心配も無し。
主人公に従順で何とか喜んでもらおうと稚拙な技術で頑張る姿がよい。まだフェラーリ
運転はぎこちなかったけど、レベル2になったら一応は形になってきたし、教室でも
一回目は嫌がっていたけど2回目からは乗ってくれるようになったし。育成系とまでは
いかないけど、回数を追っていくごとにシチューが美味くなってくるようで充実。 12/21 Sun. NANAのダークルート爆進中。NANAが主人公の「モノ」になりました。ライムが主人公の 「玩具」になると宣言致しました。明日、明後日とリアル生活が忙しくなるので、あまり 進められずとりあえずはここまで。それにしても、二人とも堕ちる過程が早すぎ、 もしくはあっさりしすぎ。まぁ、NANAは元から主人公のことを好きだから、それを 上手く主人公の話に引っ掛かるのは仕方が無いにしても、ライムの場合は盛り上がりに 欠けたかなぁ。そんなことをバラされても明らかに主人公の方が分が悪いのに。それでも 女優というのは些細な噂でもイメージダウンに繋がるのかね〜。しかし、物的証拠が ないからどうしても主人公の方も説得力がなかったのも事実。強制攻略された直後だった から思考が麻痺していたのかもね。どうせなら、側にいたNANAに写真を撮らすとか、 ビデオを録らすとかすれば、今回のような廊下で見張りをしているNANAが自分の呼び かけに応えてくれないと希望を失ったライムより、それ以上に自分の好きなNANA自身に それを行われる屈辱とNANAに対して裏切られたという2重の苦しみを与えられただろう し、これをネタにすれば主人公の口よりも確実な証拠として脅せるのだから、その辺は かなり勿体無い。あ、でも、ライムを手中にしてNANAが自分に主人公の気持ちがもう 向かないのではないのかと不安がったときに、わざと競争を煽るようにしたのは上手いな と思いました。攻略CGはダークルートだからか、色彩が暗めになっていて雰囲気を 出そうとしているのはわかるのだけど、流石にNANAの髪の色まで変わっているのは どうかと思う。これではNANAに似た女の子に対して強く攻略しているみたいでズレる。 こちらのルートに入ると部屋でのコマンドがいつものと違うようになっていたのが驚き。 とりあえず、2人が手に入ったので、これからどう面白くさせてくれるのか期待。 12/23 Tue. NANAのダークルート終了。期待しすぎたかも。案外普通でした。NANAが基本的に 主人公にべったりなので、どんなに強烈なことで初めは怖がっていても主人公の言葉と 自分が主人公だけのものと思っていることで、結果的に受け入れてしまうしな〜。この 反応自体に文句はないのですが、全てのシチューでそのパターンなのは、う〜ん。 ライムはNANAと違って主人公の言うことを聞かざるを得ない立場なのに、特に主人公が ライムが逆らわないように、ライム自身から主人公を求めるように、していく描写が なかったのが残念。それをやっていないのに、いつの間にかそういう風になっていたのが 引っ掛かりました。嫌がる描写の方は当然としてあるのに、どうしてそこから主人公に なつく、もしくは主人公が強制的にそう考えるように攻略するようなことがなかった のかな〜。NANAと違って放課後しか攻略できないので、NANAの方に自然と偏るわけ ですが、上記のことによりNANAの攻略はどうも普通すぎて、主人公は嗜虐心を掻きたてられると 言っていましたが、私は置いてけぼりで、もう少しバランスが欲しかったな〜。 それと、主人公はどうしてだか異常に縛る、あるいはそれに準ずる行為にご執念で、 ほとんどそれ系だったのも飽きます。部屋でのコマンドの5つのうち4つもそうだし、 放課後の攻略でも3つのうち2つがそうだし。無かったのはイベントのときぐらいで しょうか。澪ちゃんのダークルート時の声を先に聞いていたのも今となっては失敗だった かも。どうにもNANAの恐怖する声はゾクゾクきません。喜んでいる時のはいいので声が ダメというわけではないのですが。でも、これらの不満はまだ小さい方です。一番期待が 外れたのは、それぞれのシーンが短すぎるということ。ダークルートに入らないときの、 部屋でNANAを攻略出来るシーンよりも短い。初めてのことでまだ慣れていないNANA を説得して、ようやく地ならし程度に今回のシチューを試して、お遊びは終わりでさぁ これからが本番というところでフェードアウト。もしかしたら、ここまでで結構時間が かっているのかもしれませんが、私の感覚ではまだ前座気分だったので、どうなって いるの、といった感じ。主人公のモノローグでもそういう雰囲気が出ているからてっきり そのまま続くと思っていたのに。もう一つ期待を外したことは、このダークルート自体が 中途半端だったことです。さっさとNANAとライムが主人公の言いなりなってしまった のは、もうこの際仕方が無いとしても、プレイ期間がそれからたったの5日しかなかった のは一体全体何なのでしょう。この5日で劇的に目まぐるしく展開し攻略できるのなら 別ですが、どの日でもコマンドは同じ。つまり、ロードを繰り返せば1日で全ての選択肢 を試せるということです(イベント攻略は除く)。段々と経験値を積んでいく展開ではないということで。 普段のコマンドではレベルの概念があり、ダークルートでの主人公も、 セリフでこれから育成していけばいいか、のようなことを言っていたので、こちらの ルートでのコマンドもレベルの概念があるかと思ったら、何にもなし。EDで校長を丸め 込んだ後、告発した澪ちゃんを呼び寄せたときも、おお、これからパーティーか、と 期待を膨らましたのに、何で澪ちゃんが校長室に入った瞬間で終わるの。泣きそうですよ。 まぁ、不満は多々ありますが、良かった所もあるので。↑でNANAの声に言及しています けど、この娘は強制攻略されているときは別に何とも感じないのに、逆の立場になると 非常にいい声をしています。例えば、主人公のいいつけでライムを攻略するときとか、 EDの校長に対しての態度とか。後、ライムに対抗してNANAなりに精一杯主人公を誘惑 してきたりするときとか、ライムにどうして主人公の言いなりになっているのと疑問を 持たれたときに自信を持って理由を言ったり、変に優越感があるときとか。つまり、 ライムに嫉妬しているときの声ということです。そういう意味では、この2人を絡ませる シチューがもっと欲しかったなぁ。主人公のモノになるルートだけでなく、主人公の 仕打ちにタガがはずれて逆に主人公を服従させるルートがあっても良かったかも。 はっきりいって、そちらの方が興味ありますね。良かったシチューは、風呂場でカミソリ、 絵の具、屋上、電車かな。カミソリと屋上はCGがとても良かった。絵の具は筆を使って くれるともっと良かったかな。同じシチュー時に定規も選択できるけど、思ったほど 一般的な使い方だったし、何より痛めつけるだけが目的なら教室の中には他にも色々 あるのに。電車も定番ですけど、デートということでNANAが珍しく(というか初めて) 女の子らしい格好(フリフリワンピ)をしてきて、しかもポニテだったし、あそこまで 信じさせといて一気に落とすのが良かった。全体的に見ると、やはり一つ一つが 短く、期間も短いのが難。普段のシチューの方が美味しかったですし。ダークルートで ツールを使うのならもっと徹底的にやって欲しかったし、2人をEDのようにした過程を きちんと描写して欲しかったなと。 12/24 Wed. NANAノーマル、トゥルークリアー。仲良きことは、美しきかな。というより、この展開 はある意味卑怯。初め、ノーマルエンドを見て、そのときはNANAが大手術をしたと あったので、病気持ち(しかも私は勝手に不治の病かなと考えていました)だから自分のこと を詳しく話さず、主人公に何も言わず帰ってしまったものだと思っていました。そう 考えると、週末に実家に帰るというのも友達がいないというのも納得できたし、頭がいい のも学校に行けない体だから家庭教師でもつけているのか、と思っていたわけです。 無理に男装してまで主人公に会いに来たのも、最後の思い出作りのためかな〜、とも。 それもトゥルールートでNANAが自分の素性を話すまで。結局、思い出作りという点は 合っていましたが、背景がまったく違ったわけで。途中から明らかに泣かせにきている シナリオ展開だとわかっていながら、やはり泣いてしまうものは泣いてしまいます。 頭がいいのも、運動神経がいいのも、単なる学校生活でもとても喜ぶのも、大勢の中で 暮らすのに慣れた後人と話すのを本当に嬉しそうにするのも、全てこの娘が特殊環境下で 育てられたことにより感受性の強い娘だったからなわけで。最後の主人公との再会シーン は、てっきり午前零時の段階で顔を合わせているのかと思っていました。何故なら、NANA が起きたばかりなのにリハビリをしようとしていたから。それが違うとわかった段階で、 主人公は最初はまるで医者としては初めて会ったかのように振る舞い、NANAが主人公に 気付いていって、主人公もNANAに対して自分の気持ちをぶつける展開になるのには やられました。欲を言えば、トゥルールート固有の攻略イベントがあっても良かった かなぁ。それと、どうしてNANAは初めて会った主人公に身体を許してしまうほど 主人公を好きだったのか、という点や実際に会ってさらに好きになっていく過程を もう少し詳しくやってくれたらもっと良かったかも。勿論、NANAにとって他者との コミュニケーションがどれだけ意味のあることや、メールでのやりとりが今までの人と 主人公が違った反応でNANAと接してくれたこともわかっていますよ。それでもね。 NANA視点からの話がもっと欲しかったなぁといことです。NANAを探したい一心で 医者にまでなった主人公の行動力はかっこいいですな〜。 2004/2/10 Tue. ここからはファンディスクの「もっとLoveちゅ!」の感想。初めに言っておきますが、攻略は出来ません。 まさか立ち絵の貧弱さとイベントCGがこれだけ改善されているだけで ここまで印象が違うものだとは思いもしませんでした。恋愛CHU!本編では単なる攻略対象 としか見ていなかった花梨や美月までもが、これほどまでに可愛いキャラに見えるとは。 NANA以外は本編のエピローグ前の話だったわけだけど、それぞれの話で主人公がかっこ いい男として見られるのが好感触。それに、話の内容が普通にまともなのが驚きでしたね。 確かに本編でも、それまで性格が安定しなかったのが誰かとくっつくと急に相手のことを 真面目に考えて行動するかっこいいキャラにはなっていたので、そのままが続いたまま 話が進んで違和感はまったくなし。全ての話がヒロイン視点で語られていたから、いつも 主人公のことをどう思っていたのかがわかりやすくなっていて新鮮でした。花梨の話は、 いつもの花梨のくどさがほとんど感じられませんでした。これも多分花梨視点だったから だろうけど、いや寧ろ花梨はこんなに可愛いキャラクターだったのかと疑いたくなるほど。 美月シナリオも本編よりこちらの方が幼馴染の関係が良く出ていて楽しめました。考えて みれば本編は男女交際禁止の学校だったから、せっかくの幼馴染のよくある行動原理が なかったのだよな〜。澪ちゃんシナリオは本編ほどバカップルぶりが見られなかったのが 残念かな。私の気のせいか声と、後性格が違うようにも感じました。でも、相変わらずの 意地っ張りぶりも存分に発揮。もう少し、突然の主人公の真面目な態度に恥ずかしがった りして欲しかったなぁ。元々大人びていた(ように作っていたわけだ)けど、主人公の扱いに 慣れてしまっていたのが原因かな。NANAシナリオはもう完全に泣きが入りました。ただ でさえ本編の終わり方でも十二分に感動できるのに、さらにその先を見せてくれるの だから。誕生日パーティーに太陽と伊集院が来るのは良かったな〜。帰り道でのプロ ポーズが、もうNANAの幸せが一杯一杯の雰囲気が出ていて、主人公が偉く輝いて見えた。 七瀬シナリオは手紙の演出は良かったけど、その後の劇中で夜七海と七瀬が会話していたとき、 手紙の内容と矛盾するような話が出ていたのが勿体無かったかな。七瀬が意外と、 いやかなりいい人だったのが意表をつかれました。あの家で育てられた子なのでやはり NANAのことをいいように見ていないかと思っていたので。これで完全にNANAと神崎家 との関係にもけじめがついてストーリーとしては綺麗に終わりましたね。まぁ、不満と いえば、わかっていたことだけど、攻略出来ないこと。花梨はクリスマスで一緒なのに 何もなし。美月だってブルーシチューが好きなのだから、せっかく来た想い出の桜並木道 で攻略するとか。澪ちゃんだって恋人になってから初めての旅行なのだから、お願い だから着物で攻略させて、ダメなら温泉でも。NANAもプロポーズした後に攻略シーンが ほしかったなぁ。もしかしたら主人公はNANAが目覚めてから体を気遣って一度も攻略 していないのかもしれないけど、それをいたわりながら攻略するというのも結構燃える ものがあるのだけどな〜。 2/12 Thu. チューチューたたきもクリアーしてCGフルコンプ。ただ情けないことに全ての面でEasy モードでようやくクリアーできました。やはり弥生先生はメガネを外した格好が良く似合う。 |