Arive Renewal
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概要

メーカー Witch
発売日 2001/3/30
原画 真広雄海、瀬之本久史
シナリオ 悠月魅夜
CAST 不明

 

キャラ別感想

□坂上柚木
運命のいたずらにしては何の罪も無いのに殺されてしまうという不幸な少女。祐二と 気持ちが通じ合っているのに祐里子の手助けを使っても中々言い出せなかったり、 せっかく恋人関係になれたのに些細なすれ違いからケンカばかりしたり、仲直りしてから クリスマスの約束で大人の階段を昇る、という結構一歩一歩恋人関係を踏んでいたことを 考えると残念というか勿体無いというか。せめて攻略が出来ればな〜。

□沢木祐里子
キャラの性格はとてもよい。メガネだし。が、ストーリーの短さにその魅力が相殺 されてしまった感じ。短いといよりも攻略過程までの唐突不自然さかな。死んだ柚木を 許さない、といった展開はよかったのだけど。欲を言えば柚木が生きているパターンで 祐二を取り合う展開とか欲しかったかな。

□高坂久遠
全ての元凶というか始まり。まぁ、久遠自体には何の責任もないのだろうけど。輪廻の 輪から助けられなかったのが可哀想でした。

□御幸春菜
結果的には主人公との傷の舐めあいに終わってしまったけど、割り切ったドライな関係 というのも嫌いではないです。物静かかと思っていたら、案外芯が強い娘だったり。

 

まとめ

一番良かったキャラは総合的に考えると春菜かな〜。絶対的に良かったというより、 他のキャラが何某かの理由で足りないところがあるからそこからの相対評価だけど。 番外として良かったキャラはリリス様。もうCGのすべてが決まっていました。作品 として祐二、祐里子、柚木の3年間を少しずつ見せていって、徐々にお互いの気持ちの 変化がわかっていく過程があったなら間違いなく柚木と祐里子に感情移入出来たのだろう けど。でも、全部のストーリーを見るとそういった恋愛過程よりもどうやら人の運命に 関する事項のほうが焦点だったみたいなので仕方ないのか。そちらの話になると祐二が 主体的に関わることがないので、もう本当にお話を読んでいるだけの感じでした。意外と 面白かったのが救いかなと。後、シチューは薄すぎでしょう。薄いというか速い。1CGに 数クリックしかかけずに次ぎのCGに行くのはどうなのでしょう。構図はいいのが余計に 勿体無い気分にさせてくれます。柚木は攻略できないし。全体的にもう少し恋愛関係の 方に焦点を絞ってくれてもよかったような。背景設定はこれくらいの触れ具合でいいので。

 

2004/12/29 Wed.

 

プレイ感想記

2004/11/12 Fri.

最初の選択肢が出るところまで進める。まだ主人公が好きな柚木が出てこないけど、 祐里子や祐里子ママとの会話が楽しいなぁ。テンポがいいよね。MilkyWayと同じで表情も 多彩に変わるのが魅力です。とりあえずシナリオは過度の期待は禁物にして進めます。

 

11/13 Sat.

柚木と恋人になった次の日まで進む。久遠と春菜も登場して、これで攻略可能キャラは 出揃ったかな。柚木と恋人になるシーンはあっさりした感があって拍子抜け。でも、 3年間もずっと一緒にいたから案外くっつくときはこんなものなのかね〜。お互いの気持ち を確認できれば、あとはいつもと同じなわけだから。2人も言っていたけど、そう簡単に 3人の関係が大きく変わるわけではないのだし。

 

11/14 Sun.

随分あっさり死んでしまったな〜。せっかく最初の障害を乗り越えて恋人関係の軌道が 乗り始めたときなのに。それにしても攻略前に逝くのは残念でなりません。クリスマス までは生きてて欲しかったです。そのほうが主人公に対する精神的ダメージは今の比では なかったでしょう。それとも祐里子が言っていた特別な関係に進む前に別れてしまった ことで話の展開が決まるのかな。

 

11/21 Sun.

久遠のエピソード1をクリアー。これはBADENDなのかなぁ。判断が難しいです。 どうして久遠が急に大人びたのかとか、祐二のことを何でもわかったかのように、それも 未来が読めるようになったのかというカラクリが(祐二視点からでも推測は出来ますが)、 一回クリアーしたあとに久遠視点で始まったことでわかりやすかったです。戻ってくると いっても柚木が死んだ5年前なのね。てっきり生まれた時から繰り返しているのかと 思っていて、柚木が死ぬまで子供らしさを出しているのかと踏んでいました。何とか 輪廻の輪から助け出すルートはないのでしょうかね〜。でも、この久遠がループしている だけで、繭が生まれて久遠も助かっているという未来もどこかで動いている可能性も捨て きれないともいえそうだけど。そう色々と考えると未来を変える選択肢が重要という認識 が出てくるわけで。この辺はゲームしているという感じがして1人で唸っていました。 久遠はそれこそ何十回(もしかすると何百回)と色々試しているわけですからな〜。 水月のマヨイガではないですけど、こういうことをリアルで考えると深みに嵌って怖い ので普段は考えないようにしているのですが、久遠の一言一言を聞いていると嫌でも 頭をよぎってしまったり。正直、久遠視点がなかったら何ていい子なのだろうと騙された ままでしたよ。裏を知ってしまうと少しイメージダウンですね〜。単なる予知能力が ある程度だと思っていたので。あと、シチューは薄すぎですね。Milky Wayが可愛く 見えました。はっきりいってなめくさっています。蛇足ついでにもう一つ、そんなに 何回も柚木が死ぬ場面をフラッシュバックされると否応にもこちらまで祐二の鬱気分が 乗り移ってくるのですが。

 

11/22 Mon.

色々選択肢を試してみたけど結局同じエンドにしか辿り着けず。う〜ん、柚木が死ぬ前 まで戻らないとダメそうですね。後は攻略ページにまかせるとして、春菜のルートへ進む。 姉の方が死んでいるのだよね。初めてあったのが姉のほうだから少し混乱します。今の ところ同じ境遇だからお互い惹かれあっているという感じで、姉妹の関係とかこれから どう展開していくのか一応期待。

 

12/11 Sat.

御幸と祐里子をクリアー。もうシチューについては語りません。というより語れない といったほうが正解かも。ビジュアルはいいのだけどね。如何せんテキストが短すぎです。
シナリオのほうにいきます。まずは御幸から。結局傷を舐め合う展開だよねこれは。解決 にはなっていないけど、こういう終わり方は結構好きです。ただ、お姉さんのことが置き 去りにした感はあります。結局、どうして菜摘の性格が出ているときは御幸の演技なのか、 2重人格なのかはっきりとはわからないままだったし。2人の関係にけりをつけるにも、 主人公と菜摘の会話を挟んでも良かったのではないかな〜。御幸の性格には文句はない ですね。理由はどうあれ主人公を一途に想う気持ちからくる行動は可愛いものです。 一緒にいるだけで楽しかったと言ってくれたり、約束を破ったことに言葉では許しても 態度では怒っていたり、自分から求めたのを受け入れてしまった祐二の後悔の心をずばり 言い当てたり。でも、祐二はエピローグの関係になるまで苦労したのだな〜と思います。 電話に出られないだけであそこまで自分を見失ってしまうほど一人では寂しさに埋もれて しまうわけですから。
次は祐里子。何というか勿体無いの一言ですかね。設定は上手く出来ていると思いました。 まさか、あの祐里子が裏ではそんな葛藤や黒い思いを募らせていたとは、といった感じで。 せっかく柚子が祐二と付き合ってくれて吹っ切れたのに、柚子が死んでしまって祐二が フリーにはなるけれど、好きだから付き合いたいと思いながらも柚子を裏切ることにも なると感じ、それどころか自分を苦しめる柚子を恨んでいるとまで言ってしまうのだから。 祐二のほうから祐里子の気持ちと自分の気持ちに気付いてプロポーズしてくれて、願いが 叶ったのに柚子が周りにいると見えてしまっていた祐里子は悲惨ですな〜。それで、 何が勿体無かったといいますと、やはり祐二と祐里子の気付かないフリをしていた お互いの好意の気持ちをじっくり描いておらず2人の会話(主に祐二の回想だけど)から 読み取るしかなかったということ。柚子と合わせて3人で仲良くなっている状態で始まる のがネックなのだよね〜。柚子との告白シーンでも思ったけど、3人の中では3年間の 積み上げてきた関係というものがあるのだろうけど、プレーヤーとしては見ていないので どうしても置いてきぼりをくらいます。その辺りを、特に祐里子と祐二がお互い柚子を 利用していたという結論に至るのにも伏線らしきシーンとかイベントを描写して欲し かったかな。そうすれば説得性はもっとあったと思うので。
ここまで久遠、御幸、祐里子と3人クリアーしてみたけど、共通していることは、これ から何か面白い展開をしていきそうだ、という設定は散りばめられているのに、実際には その展開を広げすぎて収拾がつかないという状況にもならず、広がる前に(もしくは 広がっても期待以下のもので)収拾した感じで、どうも満足したというレベルまでこないの だよね〜。キャラの性格付けは抜群なのに。

 

12/18 Sat.

2周目に突入。基本的な展開は同じなのだけど、プロローグが違ったり、久遠のルートで 顔見せ程度に出てきた刹那と夜美(死神?)がメインで出てきたり、とこれからどうなるのか わかりませなぁ。結末はどうなるのでしょうか。久遠を輪廻の輪から助けるルートとか、 柚木が死なないルートとか色々予想。

 

12/28 Tue.

エピソード・アルテイシアまでクリアー。にわかに面白くなってきましたよ。2周目は 完全に久遠のストーリーが軸でした。1週目と違うのは夜美と刹那が久遠に関係する 人物として登場してくるところ。それでも結局運命は変えられず久遠は時間を遡るわけ ですが、未来で繭に対してメッセージを送るシーンが追加されていましたね。んで、1週目 の久遠ルートと同じく、クリアーした後に久遠視点からなるシナリオが始まる。こちらの ほうで、今までの謎が少しずつ語られてきました。久遠がどうして輪廻の輪に嵌ったのか、 刹那や夜美の正体、祐二が見えない範囲で久遠や刹那が何を見ていたのか、どうして 久遠が死んだ後ビデオレターが繭のもとに届いたのか、といったところ。ゲームをやる 前は、柚木という彼女が死んだことによる周囲の関係の変化と恋愛感情を軸の物語だと 認識していたのですが、まさか柚木の死すらいじくられていたとはね〜。しかも、久遠 (正確にはアルテイシアか)がこの話の元凶というのだからわからないものです。逆に今回の ルートを通って新たな疑問も浮かびましたが。どうしてアルテイシアは祐二に恋したのか とか、今回のルートでどうしてセリフィスや夜美、刹那がここまで久遠に絡むことが 出来たのかとか。特に後者はアルテイシアのときの記憶が封印されていたとはいえ、輪廻 を廻っている間の記憶はきちんと持っているのに、その中でも初めてのことだと久遠自身 が言っていたし。今回、アルテイシアの記憶が戻ったことは次の久遠にも受け継がれる のかなぁ。とりあえず、下手なシチューを唐突に食わされるよりも背景設定が語られる ほうが面白いことはわかりました。

 

12/29 Wed.

アナザーストーリーと柚木をクリアー。アナザーの方は何だか含みを持たせた終わり方 でしたね〜。アルテイシアがどうして祐二を好きになったのか理由はわかりましたが。 何てことはない、祐二に気があったのではなく気を持っている女の子の恋愛感情を 好奇心で知ってしまったからなのね。あれほど恐ろしいような力を持っている夜美が、 どうしてセリフィスに人間風情と呼ばれているのかの理由もわかり、実はセリフィス自身 がヴァルと同様に元は人間でしかもリリスによって作られた存在なのか?といったところ で終わってしまい気になります。それにしても、リリスはかっこいいな〜。ヴィジュアル がゾクゾクします。最後に柚木をクリアーして終了。どうやらこのルートだと久遠は アルテイシアとしての記憶は戻っているよう。そうでなければ力を使ったり、柚木を 祐二に元へ還すことなど出来ないわけだし。まぁ、一番の不満はどうして柚木を攻略 出来ないのかということ。普通、柚木が束の間の瞬間だけ存在出来た奇跡が起こっている この感動的な場面でこそ、攻略出来るというものでしょう。勿体無い。

 

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